刀剣ステラナイツ―男士の絆― 第4回ログ

監督:それでは、はじめていきましょうか!

監督:銀剣のステラナイツ
刀剣卓「男士の絆」 1卓目 第4回目


監督
:宜しくお願いします!

監督:さてさて、先週は第2ラウンドが終了し、第3ラウンドのセット、宣言まで終わってましたね

鶴丸国永:監督!
鶴丸国永:ちょっといいか 行動順の入れ替えを提案したい
監督:はい
鶴丸国永:髭切、俺、最後に薬研だ
監督:皆がいいならいいですよ
監督:ではその順番で行きましょうか!
監督:セットルーチンからいきましょうか!宿題でしたね
監督: 
監督:[ラウンド3:セット]
名称:三条河原晒刑
描写:周囲を囲む武家屋敷、その合間から赤く染まった川が流れ込む。
貴様らは敗北するか?ならば死ね、抗うか?ならばその首ここに置いてもらおうか。俺は何も、聞くつもりはない。
効果:
全てのステラナイトは目の前の星喰いの騎士への想いを告げ、敗北するか抗戦し続けるのかを宣言する。
抗戦を宣言しなかったステラナイトはその時点で敗北する。
抗戦を宣言したステラナイトは、[そのステラナイトのいるガーデンの番号]点のダメージを受ける。
このステラバトルが終了するまで、エネミーの防御力は1増加する。

監督: 
監督:またエクリプスはこの時点でスキルの使用を宣言
山姥切国広:【No.6 最終舞曲】 ギャンビット/アタック あなたのターン
山姥切国広:このスキルのセットダイスを全て取り除くことで使用できる。このラウンドのカット開始時に、あなたはすべてのステラナイトに【アタック判定:[取り除いたセットダイスの個数+このターンにあなたが受けたダメージの合計]ダイス】を行う
山姥切国広:取り除く数は2個だ。
監督:と、いうわけです。
監督:まずは宣言のほどを…髭切、鶴丸、薬研の順でいきましょうか
髭切:僕からいいかな?
監督:はいー
髭切: 
髭切:血の川の流れのなんとまあ、昔々の思い出話のような懐かしさだ。
髭切:鼻につくどろりとした人の匂い。
髭切:幻の聚楽第を覆う禍つ星蝕の暗闇。
髭切:その中心で、ふらつきながらも立ち上がる一人の男の姿を見据える。
髭切:フードを目深に被った奥、追い詰められながらも、まだその澄んだ眼差しは熱い力を帯びていた。
髭切:内に宿る深い愛に呼応し、心が響き合っているいるかのような、それはあまりに稀有で一途さ。
髭切:なんとまあ、我が主は本当に、良い刀を最初に選んだのだなと。
髭切:そしてまた、その刀はとんでもない運命と惹かれ合っていたのだなあと。
髭切:それまでの殺意をいっとき簡単に翻し、心の底より称賛と微笑ましさでこちらも嬉しくなってくる。
髭切: 
髭切:「…山姥切国広、および山姥切長義!」
髭切:朗と声を張って銘を呼びかけた。
髭切:「君たちの刃は星の闇に染まってさえも、なお凛麗で美しい。頑張ったんだね。僕はそういうの、大好きさ」
髭切:今は届かなくてもいい。何一つ嘘のない言葉は、彼らの向こう、黒き龍への宣言でもあるのだから。
髭切:「でもずっとそこにいたらだめ。いいこだから帰っておいで。…名前とか偽物とか僕にはわからないけれど。君たちを待ってる者たちがいる」
髭切:幕を引くのは、きっと僕ではないだろうけれど。
髭切:小さな迷い子の手を引くように、この気持ちは印しとして伝えておきたい。
髭切:だから僕は、この手を君に差し出そう。/
髭切:(抗戦を宣言します)
山姥切国広:「……帰る、だと?」 ぽつりと呟く様子は何か困惑しているだろうか。
監督:了解です、では次は鶴丸どうぞ!
鶴丸国永:赤く寂れた景色の中佇む彼の姿を見る。
鶴丸国永:今、そして後の世でいくつもの首を晒されてきたこの河原。
鶴丸国永:……だからこそ、
鶴丸国永:「生憎この身は鬼女でも豊穣の神でも——ましてや罪人などではなくてな!」
鶴丸国永:「首も刀も捧げるのは主のみだ、と決めているんだ」
鶴丸国永:「君もそうだろう?初期刀殿」
鶴丸国永:「故に、……君の目の前にこの首を晒す気はない!」/
鶴丸国永:無論刀を掲げて抗戦を宣言しよう。
山姥切国広:「エンブレイスにも…主がいるというのか?…いや、これは」
山姥切国広:「…”違う”、そうであっては…ならんだろう」
監督:では、最後に薬研どうぞ!
薬研藤四郎:「俺たちは山姥切の本丸”最強”の銘に頼りすぎてた…、俺が一番長く、”山姥切国広”の闘いを見ていたはずなのに、お前が無茶をしていることも気づくことができなかった…お前にも自覚はなかったんだろうがな…」
薬研藤四郎:自身の持つ刃に目線を落とす…あぁ…、そうか。だから俺は…今ここにいるのか。
薬研藤四郎:「俺が今ここにいるのも…俺にしかできないことがあるってことなんだろうさ」
薬研藤四郎:なぁ、大将…?
薬研藤四郎:「貫かせてもらうぜ…、その歪みッ!!」
薬研藤四郎:戻って来い…”山姥切”!!
薬研藤四郎:握った自身とパートナーの分身である刀を改めて構え直す、あと一手届けば…!/
薬研藤四郎:抗戦を宣言するぜ!
山姥切国広:「一番……」
山姥切国広:「そこまで写すというのか、お前たちは…!」 薬研が初期刀であることを何故知っているのかと。
山姥切国広:「いいだろう、徹底的に…ぶったぎる!」
監督:場面が揺れる。三条河原がかすむ。
監督:この場はもう、そう永くはない
監督: 
監督:チャージをどうぞ!
薬研藤四郎:「来いよ…!お前の想い、俺たちに全部ぶつけな!」
鶴丸国永:(2+3)b6 チャージ判定
StellarKnights : (5B6) → 6,3,4,2,4

薬研藤四郎:(2+3)b6 チャージ判定
StellarKnights : (5B6) → 5,2,4,1,6

山姥切国広:(2+3)b6 【チャージ判定】
StellarKnights : (5B6) → 3,1,5,2,4

髭切:6b6
StellarKnights : (6B6) → 5,3,2,5,2,4

鶴丸国永:プチラッキー、4→3
鶴丸国永:「鶴丸国永」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
薬研藤四郎:プチラッキー6→3
薬研藤四郎:「薬研藤四郎」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
監督:さて、大丈夫かな?
鶴丸国永:ああ、大丈夫だ
薬研藤四郎:大丈夫だ
髭切:目を閉じている。(大丈夫です)
監督:OK
監督:では、エクリプスのターン
山姥切国広:【No.5 波状攻撃】 アタック あなたのターン
山姥切国広:キャラクター1体に【アタック判定:5ダイス】を行い、その後あなたのいるガーデンに隣接するガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:3ダイス】を行う
監督:あ
監督:その前にあれだ
監督:さっきのセットルーチン
薬研藤四郎:ダメージだな
監督:ガーデン番号点、そう
監督:受けるのでうけておいてください!
監督:1と2点、しょぼかった
鶴丸国永:鶴丸国永に2のダメージ!(耐久:8->6)
薬研藤四郎:薬研藤四郎に2のダメージ!(耐久:27->25)
山姥切国広:さてこうなると、エネミーとしては狙わなくてはならないんだ。
山姥切国広:対象は薬研
俳優2:耐久-1
髭切:耐久-1
山姥切国広:6b6>=4 【アタック判定】
StellarKnights : (6B6>=4) → 6,6,2,1,2,3 → 成功数2

監督:2点だ、どうする?
薬研藤四郎:少し時間くれ
監督:OKOK
薬研藤四郎:No.3 厳格にして優雅なる命令(ドラコ・グレイス・コマンド) ギャンビット アタック判定直後
薬研藤四郎:キャラクター1体が行った命中判定1回のダイスから、1個を選んで好きな出目に変更してよい。その後、あなたの耐久力を[6-変更後の出目]点回復する。
監督:更に回復してくる。
薬研藤四郎:その1出目!6に変えろ!
監督:wwwwww
監督:OK!
薬研藤四郎:No.4 悲哀の毒花 ギャンビット あなたがアタック判定によるダメージを受けた直後
薬研藤四郎:あなたがアタック判定によるダメージを受けた時、受けたダメージと同じ値だけ、アタック判定を行なったキャラクターにダメージを与える。
薬研藤四郎:カウンターで3点だ!
監督:はい!では…
監督:3点を受けまして
薬研藤四郎:薬研藤四郎に3のダメージ!(耐久:25->22)
山姥切国広:「ぐ……っ、う、ああああああああ!」
薬研藤四郎:相手に隙を見せることで活路を開く!
山姥切国広:その場に崩れ落ちる。 被っていたマントがひらりと舞い、その下の金の髪が姿を現した。
薬研藤四郎:「…っ!柄まで通ったぞォ!!」
薬研藤四郎:突き刺さる刃をぐりっと抉るように動かし一気に引き抜く。
薬研藤四郎:しかし、その刃が刺さっていた場所に傷口はなく、ただ確実にロアテラの因子”だけ”を貫いていた。
薬研藤四郎:俺の名の逸話は”刺さるが主は傷つけない”…
薬研藤四郎:なら、主の大事な”仲間(刀)”に傷なんてつけらんねぇよな…?大将…!!
山姥切国広:「なんだ、これは……」 目がかすむ、醜く笑っているように見えた者達が、よく見知った顔に見えた。
山姥切国広:………流れ落ちるはずの血が流れない。
山姥切国広:その時唐突に理解した。
山姥切国広:堕ちていたのは自分の方なのだと。
山姥切国広:手を伸ばす、ゆっくりと。
山姥切国広:遥か遠く、主の元へ。
山姥切国広:ゆっくりと抱きしめる
山姥切国広:己に宿る者を
山姥切国広:「……そうか、俺が、星喰いだったのか」/
薬研藤四郎:「ったく…、心配かけんじゃねぇよ…」満身創痍で座り込む
山姥切国広:「本当に薬研なんだな」
山姥切国広:「…鶴丸と、髭切も」
鶴丸国永:「おっと、語り合いはいいのかい?……まあ、そうだな。こういう時にはこういうもんだろ」
鶴丸国永:「無事の帰参、喜ばしく思うぜ。山姥切たち」
山姥切国広:「アンタらしいもの言いだ。……すまん、世話をかけた」
薬研藤四郎:「まぁアレだ、とりあえず山姥切、お前後で山伏にきっつい拳骨されてこい…、あいつら兄弟もお前らの事心配してたんだぜ?」
山姥切国広:「それは…痛いだろうな」 苦笑する。兄弟にも謝らなくてはならないなと、頷いた。
山姥切国広:「……しかし」 大太刀を眺めて、息をつく。
山姥切国広:「…力を、あまり感じない」
山姥切国広:仕方のない事だ、星喰いの騎士として敗れたならば、星の騎士としての力は失うのだから。
薬研藤四郎:「お前らの願いは…星の騎士じゃないと果たせないものなのか?」
山姥切国広:「…どう、だろうか」
薬研藤四郎:「俺にはあんた達二人が揃っているだけで…願いはほぼ叶えられるって思うけどな」
山姥切国広:「………」 そうだろうか。わからない。
山姥切国広:「しかし俺はきっと」
山姥切国広:「手を伸ばし続けるのだと思う」
山姥切国広:「すまん、今は…何もわからん」 心の整理がつかないのだ、己であっても。/
薬研藤四郎:「なぁ…山姥切。俺はお前たちの想いをきっと完全には理解できない…できっこない」
薬研藤四郎:「でもな、お前には本丸にいる仲間がいる、主も…もちろん”山姥切長義”もだ」
薬研藤四郎:「だから…無理に一人で背負う必要はないんだぜ?」
薬研藤四郎:「俺たちにも背負わせろ…な?」/
監督:そうこうしていると、山姥切の身体がだんだんと透けてきているだろうか。

山姥切国広:「……」
山姥切国広:「……そうか」
薬研藤四郎:まぁ戻ってくるってなら止めねえよ。
鶴丸国永:「まだまだ時間はあるんだ。それこそ」 「”また”」
山姥切国広:「本当に、守るどころか、心配ばかりかけてたようだな」
山姥切国広:「……そうだな、時間はきっと――――」
鶴丸国永:「また、話をすればいい。……かつて、君がそういったんだろう?」
薬研藤四郎:「守るのは懐刀の本懐…だろ?」にかっと
山姥切国広:3人の様子に、ふ、と笑みを浮かべるとその姿は星屑となる
山姥切国広:もう、願いの決闘場に星喰いの騎士の姿はない。
薬研藤四郎:伸びをして「っっ…!!さてと、帰りますか…。俺らの本丸に」きっとあいつも戻ってるだろうしな
鶴丸国永:「ああ、さっさと帰らんと飯を食いっぱぐれちまう」肩を回して、労わるように刀を撫でて
鶴丸国永:納刀と同時に純白のマントを翻し、その場を去ろうか
鶴丸国永:/
髭切:「うん!(ぱん、と両手を合わせて) これにて大団円かな。それじゃあ皆お疲れ様。また、明日」(慈愛を込めて微笑みかけます)/
監督:3人の姿もまた、聚楽第の扉を抜け、星屑となって消えていく
監督:決闘場にはもうなにもない、ただ静かな円形のガーデンである。
監督:次に咲く花はなんであるか…それはまだ、誰も知らない
監督: 
監督: 
監督:シーンカット!
監督: 
監督: 
監督:おつかれさまでした!

■カーテンコール

監督:それでは、最後はお待ちかねのカーテンコールとなります
監督:カーテンコールの順番は、エクリプス組を最後にするため
監督:髭切ペア、薬研ペア、鶴丸ペア、山姥切ペアの順で行います
監督:時間は20分でアラームを鳴らし、その後+αで〆ていく形で30分ほどを予定しています
監督:それでは、最初は髭切&膝丸ペア、準備をお願いしまーす!

・髭切&膝丸ペア

髭切:準備はできてるよ。いいかい、えっと…四周年丸
膝丸:兄者!それはめでたいのだが俺は膝丸だ!!!!!!
監督:wwww
監督:ちょっと吹き出してしまったじゃないか
監督:ではどうぞ!
髭切: 
髭切: 
髭切: 
髭切:「…ふ…ぅ」
髭切:一瞬飛んだ意識が浮上するように目が醒める。
髭切:くっつけたままのおでこを外して、そのまま肌を包む少しだけ自分より低い体温にもたれ掛かった。
髭切:同時にひどい疲労感のしかかってきて、開いた目をまたすぐに瞑ってしまう。
髭切:「あぁ…、良かったねえ」
髭切:楽しかったし、美しかったし、何より仲間(みうち)を無くすことなく済んだ。
髭切:本気で戦って、十分に彼らの絆がわかった。
髭切:あれらはきっと何度でも、落ちても朽ちても巡り合い、求め合い、運命を永遠にしてゆくのだろう。
髭切:その途中で多くの者を救い、支え合いながら。
髭切:もしまた道を違えることがあったとしても、皆がきっと総出で連れ戻すに違いない。
髭切:兄弟刀なんて呼ばれる僕たちからしてみても、それはとても尊く思う。
髭切:けれど、ああ、なぜか…。
髭切:「…もっと強く僕を抱き締めておくれよ」
髭切:少しだけ寂しいのは、僕があまりにいろんなものを忘れてしまっているせいだろうか。
髭切:そこに未練はないけれど。
髭切:弟の悲しい顔は、見たくないのは本当なのに。
髭切:「ねえ…おまえ、名前を…、僕の『名前』を呼んでごらん」
髭切:うとうととまどろみながら、夢の淵にて子守歌をねだるように。
髭切:お前の声で、時々、思い出させてほしい。
髭切:きっとこの夜が空けたなら、また全部忘れているかもしれないけど。
髭切:おまえが僕のものであったように、僕もまたおまえのものであったこと。
髭切:魂の真ん中にあるのは、幾千年経とうときっとそれだけ。/
膝丸: 
膝丸:一瞬の微睡み後、離れた額の温かさで自身の身体に戻ったのだとわかる…。
膝丸:そのまま倒れるように俺に身体を預ける兄者を抱き止める。
膝丸:「あ、兄者…?!」何か身体に異変でも?!と、思ったが…どうやら疲れて眠りに入ろうとしているようだ…
膝丸:ほっ…と安堵の息をもらし、その姿が俺の上着を着ただけの姿だと思いだす…。
膝丸:「あ、兄者…、この姿のままでは風邪をひいて…」なるべく小さな声でそう伝えるが、もう眠りにつく寸前のようで…
膝丸:せ、せめて…布団に…と身体を離し、寝床を整えようとすると、行くな、というようにギュッと身体を寄せられた。
膝丸:もっと強く抱きしめてほしい…、そう言いながら俺に身を預ける…。先程までの猛々しい姿とはうって変り、赤子のようにまるくなり俺の腕の中にいる。
膝丸:眠りに落ちるまで…それまでならこのまま…
膝丸: 
膝丸:兄に求められるまま…俺は変わりゆく兄の名を呼ぶ…
膝丸:「髭切…」ひとつ、その刃は罪人の髭ごとその首を落とし…
膝丸:「鬼切…」ふたつ…悪しき鬼の腕を切り落とす…
膝丸:「獅子ノ子…」みっつ…その声は猛々しく夜の闇に木霊し
膝丸:「友切…」よっつ……、俺と離れていた頃…俺の変わりにと打たれた刀を切り捨てた
膝丸:そして…また名は巡る…
膝丸:「髭切…」いつつ…
膝丸:ゆっくりと数え終わる頃には、兄は笑顔で寝息をたてていた…
膝丸:「おやすみ…兄者…」柔らかで金糸のような髪を軽く払撫で、そっとその額に口づけを落とす…。くすぐったいというように身体をふるりと震わせる姿に愛しさが込み上げる。
膝丸: 
膝丸:辛うじて手の届く場所にあった毛布を兄者に掛け、俺はその身体を抱いたまま物思いにふける。
膝丸:兄者の腕前であれば、そのまま星喰の騎士となったあの二振りに遅れをとることなく猛々しいまでの力を奮うことができただろう…
膝丸:だが、それを兄はよしとしなかった。その役目は自分ではないと悟っていたのだろう…
膝丸:ふわふわしているようで、よく周りを見ている…そういう刀だ…。
膝丸: 
膝丸:「これからも…兄弟で共に…」小さく自身の望みを噛み締めるように呟く。
膝丸:幾千年経とうとも…我らの絆は永遠だと信じて…。/
膝丸: 
監督:〆か
監督:シーンカット!
監督:ガーデンから帰還直後の二人のシーンでした
監督:彼シャツ…彼ジャージ? DT丸さんがんばれ(何をだろう
監督:そしてお疲れ様でした!
監督:アラームがちょっと変な時間になることになるけどまぁよし、あらたにつけよう(一度付けたものは消せないのだ

・薬研藤四郎&へし切長谷部ペア

監督:と、いうわけで
監督:お次は薬研&長谷部ペア
監督:準備をどうぞ~~
薬研藤四郎:おう、出番だな
へし切長谷部:承知した
へし切長谷部:今回は俺から始めるんだったな
薬研藤四郎:よろしく頼むぜ、相棒?

へし切長谷部:この日は朝から全くやることが無かった。
へし切長谷部:珍しく非番の上で、進んでやっていた事務仕事も溜まった雑務も何もかもする必要がなかったからである。
へし切長谷部:かといってだらだら遅くまで寝ていることも出来ず、長谷部は朝から鍛錬に道場へ赴くと
へし切長谷部:鍛錬好きな新選組のメンバーに目を丸くされた。
へし切長谷部:彼らとしばらく汗を流した後、「珍しい事もあるものだ」という彼らから審神者の話題を切り出され首を横に振った。
へし切長谷部:その話題は今日はNGなのだと。
へし切長谷部:”あの言葉”さえ言わなければ良いのだが、話していると言ってしまいそうだ。
へし切長谷部:薬研が聞いてなければ良いのだから、今は構わないのではと思わない事もないが
へし切長谷部:今我慢できないようであれば今日中ずっとなど我慢できないだろう。
へし切長谷部:ふと、「今日は薬研のドクターストップで仕事ないらしいじゃん?」と言われれば眉間にしわを寄せてしまう。
へし切長谷部:その様子に全員から大笑いされてしまった。
へし切長谷部: 
へし切長谷部:そして朝餉を終えて今、である。
へし切長谷部:ここは、1人部屋である俺の私室である。
へし切長谷部: 
へし切長谷部:客人に茶を出し、茶を飲んでみるものの何をしていいのかさっぱりわからない。
へし切長谷部:特に趣味もなく、普段していることが全てしてはいけない事に変わり、手持無沙汰に頭を悩ませた。
へし切長谷部:主の様子が気になる。
へし切長谷部:が、それもまたNGであり……
へし切長谷部:「薬研…」
へし切長谷部:困ったように息をつきながら、目の前にいる相手に声をかけてみた。/
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:ステラバトルが終わり、いろいろと周りの状況は一変した。
薬研藤四郎:この本丸内”最強”であった山姥切たち二振りの変化…それを受け、本丸内でも今まで以上に二人をサポートしようという意思が強くなったように思う。
薬研藤四郎:それを受け、あの二振りがどうなっていくのか…それはあいつらの話だな。
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:そしてそのあたりのゴタゴタがいったん落ち着いてきた頃、
薬研藤四郎:俺と長谷部は日付を合わせ、ステラバトル前に約束した「仕事のない二人だけの休日」の日を迎えた。
薬研藤四郎:とはいえ本丸は通常稼働中…、怪我人も出るかもしれないから医務室には「立ち入り禁止」の張り紙、前の廊下には簡易的な救急箱と大量の二日酔いの薬(瓶)がおいてある。
薬研藤四郎:ん?なんで立ち入り禁止かって?それは内緒だぜ、な♪
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:兄弟たちと共に朝餉を終え、片付けに向かうため食器を持ち上げると、横から乱がそれを奪い取り「いいからいいからっ♪早く長谷部さんのとこ行ってきなよ」と笑顔で見送られた…。
薬研藤四郎:他の兄弟たちもこちらを見てニコニコしている…。そんなに俺はわかりやすいんだろうか…?
薬研藤四郎:でもまぁ「ありがとな」と礼を言って、そのまま俺は長谷部の部屋へと向かった…。
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:既に何度も訪れている長谷部の部屋、そこはこの男の性格を映したかのようにこざっぱりしていて無駄なものがほとんどない…言ってしまえば典型的に無趣味の仕事人間の部屋…。
薬研藤四郎:それを元々知っている俺は自室から愛読書の【解体新書】を持ち込んで長谷部の入れたお茶をちびちびとすすっていた。
薬研藤四郎:それに今更、二人きりで部屋にいてドキドキするだのいう次元はかなり昔に置いてきてしまってそういう雰囲気にもならねぇしな。
薬研藤四郎:時折、顔を見ているとやはり気になって仕方ないのか、かなりソワソワしている…そりゃあもうあからさまに…。
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:やがて痺れを切らしたのか俺の名を困ったように呼び始める…
薬研藤四郎:「ん、なんだ…?もう降参か?」
薬研藤四郎:読んでいた本を閉じ、彼の元へ向き直り、意地悪くにっこりとその笑みを向けた。/
へし切長谷部:「意地の悪い事を言うな」
へし切長谷部:己に趣味がない事は薬研なら知っているはずだ。
へし切長谷部:眉間にしわを寄せながらはぁ…と息をつく。
へし切長谷部:「正直何をしていいのかわから……ん?」
へし切長谷部:ふと、薬研が読んでいた本に目を向ける。
へし切長谷部:”解体新書”とは医学書だったはずである。
へし切長谷部:「…お前こそ休暇に仕事を持ち込んでないか?」
へし切長谷部:訝し気な目を向ける。
へし切長谷部:もしそれが趣味だと言うのであれば書類をここに持ち込んでも良かったのではないか、ある意味己の趣味は仕事なのだから。
へし切長谷部:もしくは本を読むのなら良いというのであれば
へし切長谷部:「そうか、本であればこの間、主にいただいたものがあるな」
へし切長谷部:そして得意げに取り出すは”現代の!正しい執事になる方法”と書かれた1冊の本である。
へし切長谷部:ただ悲しいかな。この男全くNGに気づいてはいない。/
薬研藤四郎:「ん?これは俺の趣味だしな♪」
薬研藤四郎:その答えに納得のいってなさそうな顔をしつつも、はた、としつつ取り出したその本
薬研藤四郎:そしてその本を取り出すときにいった言葉ににんまりとする
薬研藤四郎:「はい、一回目♪」
薬研藤四郎:その頬に口づけを落とす。
薬研藤四郎:してやったりといった表情で俺は笑う。
薬研藤四郎:あの約束…その時の耳打ちの内容は…
薬研藤四郎:「じゃあその日一日『主』って言ったら、キス1回な?」
薬研藤四郎:である。
薬研藤四郎:まんまと引っかかったわけだな、うん/
へし切長谷部:「趣味であればいいのか…」
へし切長谷部:この場に他の刀がいれば”違う、そうじゃない”とツッコミを入れられそうだ。
へし切長谷部:得意げに本を開こうとしたその時、座っていた頭の上から聞こえてきた言葉と共に降りてくる柔らかい物が頬に触れる。
へし切長谷部:「~~~~~~っ、やられた…」
へし切長谷部:頭を抱えたが後の祭りである。
へし切長谷部:大体、俺から”主”という言葉を奪う事などできるだろうか。
へし切長谷部:いや、できない。
へし切長谷部:これは相当に分の悪い勝負だった。
へし切長谷部:かといって取り付けた約束を今更変更する事はできない。
へし切長谷部:今日一日どうなることかと、大きく息をついて天を仰いだ。/ 
薬研藤四郎:しばしそのようなやり取りをした後、長谷部の顔色はくるくると赤くなったり青くなったりを繰り返している…
薬研藤四郎:「なぁ…これ、ちゃんと休めてないよな…?」
薬研藤四郎:彼が主命!なのは知っているし、そのことにちょいとひっかけてみただけなんだが…
薬研藤四郎:これでは本末転倒だ…
薬研藤四郎:「なぁ…やっぱり、やめようか…この罰ゲーム…」
薬研藤四郎:「”山姥切”の一件もあって、妙にゴタゴタしただろ?長谷部はいつも動き回って休まねぇし…、仕事のことを考えずに過ごせる時間を作ってやりたいって思ったんだ…」
薬研藤四郎:「でも…これじゃあお前全然休めた気がしないよな」
薬研藤四郎:この本丸の”山姥切国広”と”こいつ(長谷部)”は似ている…
薬研藤四郎:対象は違えども、崇拝する相手に傾倒し、それを守ろうと尽力し、己を省みない…しかも無理をしている自覚がないときた…
薬研藤四郎:だから…俺は”山姥切”を、救ってやりたいと強く思ったのかもしれない…
薬研藤四郎:「悪かったな…。あんたに休んでもらうつもりが、逆にストレスになっちまった…」
薬研藤四郎:眉を下げ、浅慮だった自身に苦笑する。
薬研藤四郎:休んで欲しい、なんてただの建前で…この男に、俺だけを見てくれる時間を求めてたのかもしれない。
薬研藤四郎:自分の想いだけ相手に押し付けて…見事に空振っちまった。
薬研藤四郎:「俺は自分の部屋に戻るから…あとは長谷部の好きなように過ごしてくれ。罰ゲームの件も…」
薬研藤四郎:荷物を持ち、部屋を後にしようとする…目線は合わせらんねぇけど…声は震えていないはずだ/
へし切長谷部:「…それくらい、ちゃんとわかっている」
へし切長谷部:聞こえるか聞こえないか、それくらい小さな声でぽつりと呟く。
へし切長谷部:わかっているのだ、薬研が己を心配して行動に出てくれた事くらい。
へし切長谷部:ロアテラに飲まれた山姥切と己を重ねて不安にさせている事くらい。
へし切長谷部:だからこそ、薬研は自分の身と守りたい物を傷つけないようにする力を最大限に活用している。
へし切長谷部:守るための力。
へし切長谷部:それを持つ彼が、ロアテラに飲まれる事は早々ないだろうと思う。
へし切長谷部:そう思うと、薬研がブリンガーに選ばれた理由に納得がいった気がした。
へし切長谷部: 
へし切長谷部:悲しい顔をさせたいわけじゃない。
へし切長谷部:永遠を願う俺とて、大事な者には笑っていて欲しいと思う。
へし切長谷部:そう思うと確かに国広と自分は似ているのかもしれない、と思った。
へし切長谷部:荷物をもって去ろうとする薬研の顔は見えない。
へし切長谷部:笑ってはいない事だけは確実だ。
へし切長谷部:何に遠慮しているというのだ、己は。
へし切長谷部:それで相手を貶め悲しませているというのであれば、そんなものは必要ないであろうのに。
へし切長谷部:「……っ、行くな!」
へし切長谷部:遠ざかろうとする薬研の腕をとっさに掴んで、引き寄せる。
へし切長谷部:引き留めるのが精いっぱいで、少し痛がらせたかもしれないが構ってはいられなかった。/
薬研藤四郎:「!?」咄嗟のことで驚くが…
薬研藤四郎:「おい、長谷部…?どうし…」引き寄せられ強い力で抱きしめられれば…この男の体温が身近に感じ…ほっとする/
へし切長谷部:「……」
へし切長谷部:分かっていた事だが、小さく細い身体は自分の持つものは全く違う。
へし切長谷部:こういう関係になっているとはいえ、やはり気にしてしまう体格差、見た目の年齢。
へし切長谷部:刀である事分かっていても、どうしても考えてしまうものだ。
へし切長谷部:けれども。
へし切長谷部:「……ここでお前を離しては、それこそ申し訳がたたんだろう。”主”にも」
へし切長谷部:罰ゲームは何も終ってやしない。
へし切長谷部:「…いや、そんな事はもう関係ないか」
へし切長谷部:静かに笑うと、拒まれないようにと願いながら、その小さな額に唇を寄せた。/
薬研藤四郎:「ん…」くすぐったいというように微笑みかける。
薬研藤四郎:「いいのか?せっかくの休日だぞ…?」その声はいつもとは違い甘えるように響く/
へし切長谷部:「これが休日なのだろう?」
へし切長谷部:いいんだ、これで。
へし切長谷部:別に、咎める者などいないのだから。
へし切長谷部:「休暇をやりなおそう」
へし切長谷部:そう言って笑った顔に迷いはない。
へし切長谷部:この先は、楽しくゆっくりとした時間を過ごせるだろう、そう確信できた。
薬研藤四郎:そのまま二人で顔を合わせて笑いあう。
薬研藤四郎:俺が守りたいのは、こんなちっぽけな幸せだ…だけど、このぬくもりを離したくない…
薬研藤四郎:だからきっと、俺はこの願いの為に…
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎: 
薬研藤四郎:〆
監督:シーンカット!
監督:おつかれさまでしたっ
監督:賭けの内容わかりましたね、よかったね!
監督:2人の珍しい休暇のシーンでした

・鶴丸国永&一期一振ペア

監督:では、お次は鶴丸と一期のペアです
監督:よろしくおねがいしますっ
鶴丸国永:さてと、よろしく頼む
監督:ではどうぞ!
鶴丸国永: 
鶴丸国永: 
鶴丸国永:ひらり、ひらりと桜花が散り行く。
鶴丸国永:それと同時に自身の手の中にある太刀を一つ撫で、放り投げた。
鶴丸国永:渦巻く桜花がヒトの形を取るのを、自身の纏う白いマントを翻して隠す。
鶴丸国永:いつ見ても全く驚きの光景だ、とひとつ呟き、彼の金の瞳と水色の髪が再び顕現されるのをじっと見ていた。
鶴丸国永:——おかえり、一期一振。
鶴丸国永:そう、声に出そうとしたとき、頭の中で言葉が響く。
鶴丸国永:奇しくも宣誓の時聞いたのと同じ声。
鶴丸国永:あるいは、託宣を授けた時のどこまでも優しい少女の声。
鶴丸国永:故に、残酷な神の声が告げる。
鶴丸国永:同じ願いを共有することができなくなったステラナイツは、その力を失うのだ、と。
鶴丸国永:思い出すのはステラバトルの前の一期の言葉。
鶴丸国永:”『貴方』の願い、必ずや守りましょう”
鶴丸国永:普段の彼は、いつもあの時『我ら』というのだ。
鶴丸国永:あの時の彼は、どんな顔をしていただろうか。
鶴丸国永:薄暗い部屋の中、微かに光るような金を浮かべた顔を思い浮かべようと目を閉じた。/
一期一振:「無事で良かった…本当に…っ」
一期一振:姿が戻るや否や、真っ先に安堵が零れ落ちる。
一期一振:もちろん必ず帰ってくると信じてはいたけれど、それでも今回の相手は強敵だった。
一期一振:見た目には何一つ変わらない眼前の真白き御仁の姿。
一期一振:けれどついさきほどまでの、汚れてぼろぼろになっていた白い軍服姿が重なり、胸がどくりと嫌な跳ね方をする。
一期一振:思わず両手を伸ばして、どこか呆けたような顔の鶴丸殿を抱きしめた。
一期一振:身長もほとんど変わらないけれど、その頭をぎゅっと胸に押しあて髪を撫でる様に何度も確かめる。
一期一振:「…鶴丸殿……」
一期一振:その体温に、呼吸に、涙が滲むほどの安心を感じて、ため息のようにずっと呼んでいた名を吐き出す。
一期一振:もぞりと少し彼が身じろいで、そこではっと気付いた。
一期一振:「ご無礼を…!」
一期一振:慌てて手を放し、体を一歩下がらせる。
一期一振:名残惜しさに悲鳴を上げる心を引きちぎりながらも、そして改めて、最後の…そう最後だ、仕舞いの礼を尽くさねばならないと、無理に笑顔を作った。
一期一振: 
一期一振:片膝を付き、何か信じられない者でも見るような澄んだ黄金の宝石の前で、切った手首の手で同じく血の跡が残る手を取る。
一期一振:あの儀式めいた血の交換をするために、互いに手袋はしていない。
一期一振:直に感じる指と指の熱は、いまだ冷めぬ戦の残りを火照らせて、どくどくと脈を打つ。
一期一振:先ほどまで強靭に『私』を振るっていた指先に、私は万感の想いを込めて、口づけを落とした。
一期一振:「この度は、無事のご帰還と目標成就、誠にお見事でございました。私も貴方のシースなるものをこれまで務められたこと、誇りに思います」
一期一振:全ての感謝と。
一期一振:「これよりは、別の者がすぐに見つかりますでしょう。私はもう叶いませんが、鶴丸殿のこれからのご活躍、期待しております」
一期一振:━━━━━━━━━決別を。/
鶴丸国永:呆然と立つしかない自身と比べ、どこかそれを知っていたような様子の一期の様子に閉じていた目を見開く。
鶴丸国永:見開いた目に映る顔はどこか、静かで。それでいて、安堵を含んだ表情をしていた。
鶴丸国永:「何故だ、一期」「君は——」
鶴丸国永:衝動のままに連ねようとした言葉を飲み込む。
鶴丸国永:その言葉を口にしたら、どこにも戻れなくなってしまうような気がした。/
一期一振:低くけれどどこかまだ、私を気遣う声音が、初めて【私】を探し始める。
一期一振:けれどもう、何度尋ねられても、それを言う機会は逸したのだ。
一期一振:せめてこの恋は、このまま透明なままで、終わらせてしまいたい。
一期一振:それはつい先ほど、戦舞台から戻って来るや否や、天啓のように身の裡に告発された。
一期一振:女神というのはどこまでも冷徹で正確らしい。
一期一振:【誰かの笑顔】をこの本丸の平穏と願っていた私は、無様にも人の真似事のように、恋になど落ちるから、欲する対象を違えてしまった。
一期一振:それゆえに、本来二人が同じはずの『願い』を失ったと判断されたのだ。
一期一振:少しだけ羨ましい…月蝕(エクリプス)に堕ちてなお、互いの運命を繋ぎとめた金と銀の二振りに比べ、なんと惨めな有り様だろう。
一期一振:しかしこれでようやく、私は彼を手放せる。
一期一振:臓腑から焼き尽くすかのような、恋慕に炙られずに静かにこの恋の蕾を灰にしてあげられる。
一期一振:「申し訳…ございませんでした…」
一期一振:射貫くような視線に耐え切れず、睫毛を震わせ目を伏せた。
一期一振:このかくれんぼは私の勝ちなのだから。
一期一振:さようなら、と口には出せず、断ち切るように立ち上がり、右手を胸に深く一礼して踵を返す。
一期一振:どのような理不尽な仕打ちでも、全身で拒絶を示せば、無闇に深追いする方ではない、そう知っていたから。/
鶴丸国永:「——一期一振!」
鶴丸国永:普段の自分ならば、きっとそのまま追いすがることはなかっただろう。
鶴丸国永:しかし、自身に身の裡の衝動のまま、背を向けた彼の腕を掴む。
鶴丸国永:「まだ話は終わっていない」「君は、——」
鶴丸国永:何を問いつめたかったのだろうか。
鶴丸国永: どうしてこんなことをするのか?
鶴丸国永: どうして、このペアの解消に納得した様子なのか?
鶴丸国永:震える唇は吐き出す言葉を持たず、ただはくりと開くのみ。
鶴丸国永:それでも、目の前の彼が俯いて固く唇を引き結ぶのが見えた。
鶴丸国永:そんな顔をさせたかった訳じゃないのに、と胸が引き攣れる感覚がした。/
一期一振:「…!?」
一期一振:今、彼は私を呼び止めたのだろうか?
一期一振:続けて腕を強い力で掴まれて、その遠慮のない力加減に思わず顔を顰めた。
一期一振:わけがわからず振り返る。
一期一振:ぶつかった視線の怒気の強さに、息をのんだ。
一期一振:今まで色々なことがこの本丸でもあったが、これほどまでに苦悶の表情を見せる鶴丸殿は知らない。
一期一振:やはり星の騎士の解消というのは、この飄々とした自由なお方にとっても、それほどまでに屈辱だったのだろうか。
一期一振:あの快活で自由な方が、何かを言いかけ、止めるというのを繰り返している。
一期一振:よほど言い辛い叱責か非難か、いずれにせよ結局は彼を最後の間際まで推し量れなかった自分の責任だ。
一期一振:青ざめた唇を噛みしめ、うなだれるしかない。/
鶴丸国永:彼は、逃げたかったのだろうか。
鶴丸国永:かつての自身を迎えに来た時の、綻ぶような笑顔を思い出す。
鶴丸国永:あれが、嘘だと思いたくはなかった。……だから、今言うべき——いや、自身が彼に伝えたい言葉を吐き出す。
鶴丸国永:「いや、いい。……こうなった君は頑固だからな」
鶴丸国永:「ただ、……このままでいい。少し俺の話を聞いちゃくれないか?」
鶴丸国永:「はじめは、いつもと同じ戦場のつもりだったんだ。少し戦う方法の違うだけの、な」
鶴丸国永:「君が相棒になったことも、そういうものだ……部隊の面子がそうなっただけだと思っていたんだ」
鶴丸国永:そこで一度言葉を切り、腕を引き寄せる。
鶴丸国永:——どうしてだか、この言葉は彼の瞳を見て言いたかった。
鶴丸国永:「だがな、今は違う」
鶴丸国永:「俺はな、一期一振。君が俺を見つけるときの、花の綻ぶような表情の変化を思いの外気に入っていているんだ」
鶴丸国永:「——この”俺”を見つけるのは、他のどの刀でも、どの人間でもなく」
鶴丸国永:「君がいいんだ、一期一振」/
一期一振:「は……?」
一期一振:意味を受け取り兼ねて、絶句した。
一期一振:重ねられたいくつもの、聞いたことのなかった彼の話。
一期一振:知らなかった私への想い。
一期一振:そして、ただ『君がいい』という語句が、異国の恋愛歌のように頭にこだまし始める。
一期一振:何の冗談なのだろうかと整った顔を粒さに観察しても、彼は本当に正気で、珍しく至って真面目だった。
一期一振:思わず乾いた笑いが出てしまう。
一期一振:きっと自分が口にしたものがどれだけ残酷なまでに私を貫くのか、まったくわかってはおられぬのだろう。
一期一振:「…まるで恋人を口説くような情熱的な言葉ですな。勿体ない。そういう甘い台詞は、好いた人にでも囁くもんです」
一期一振:口調に棘が混じるのを止められない。/
鶴丸国永:驚いた顔でその言葉を聞く。
鶴丸国永:——恋、恋と来たか。
鶴丸国永:人の子が溺れ、故に狂う様を幾度となく見てきたその感情。
鶴丸国永:ただ一振りの刀であるのには不必要なその情動。
鶴丸国永:言の葉を口の中で転がす。
鶴丸国永:「そうか、そうか!……”これ”が恋か!」
鶴丸国永:形を持ったその感情を乗せて、一期に笑いかける。
鶴丸国永:「なあ、一期。……どうやら俺は君と恋がしたいようだ」/
一期一振:言語化できない混乱に目の前がくらりと回る。
一期一振:ふらついて後ろに逃げようにも、彼の手が痛いほどにしっかりと離してはくれなかった。
一期一振:「…今更何を…、仰って、おらる、のか」
一期一振:もう終わったのだ。
一期一振:私たちの間にあった、偶然にも結ばれた縁と縁は、蝶々結びを引きほどくように、あっけなく。
一期一振:「もう私には、貴方の傍にいて良い理由がないのです…」
一期一振:消え入るように声が漏れる。
一期一振:「それなのに…、”君と恋がしたい?” また…またそうやって貴方は、私のすべて燃やしてしまわれるのか…。ずっとずっと前から、お慕いしていたのは私のほう…っ」
一期一振:雪崩のように崩壊した思考のまま、口をついて出た言葉をはっと抑え込んだ。
一期一振:隠しておいたはずだった。見つからないはずだった。
一期一振:こんな形で自分から無為に手のうちを晒すなど、考えてはいなかった…!/
鶴丸国永:「理由なんて必要ないさ」
鶴丸国永:「恋というものはそういうものだろう?」手を緩めて/
一期一振:先ほどまで青ざめていた唇を戦慄かせ、思わず力を込めて拘束していた腕を振りほどく。
一期一振:彼はよろめきもせずじっとこちらを、見たこともないような優しい笑顔で見つめていた。
一期一振:「………あ、…今のは…、かっ、堪忍を…!」
一期一振:これはきっと悪手だ。けれど無意識に後ずさり、廊下を全力で走り出す。
一期一振:隠すものなく薄紅に染まった無防備な指が引き戻されるまで、時間はそうかからないだろう/
鶴丸国永:逃げる一期の後を追う。
鶴丸国永:いつもと違う鬼事だが、追う側も悪くない。
鶴丸国永:何より、鶴は番を見つけると一途なんだ。
鶴丸国永:覚悟していてくれよ、なあ?一期/
一期一振:(〆です)
監督:はい!
監督:ではシーンカット!
監督:ありがとうございました!
監督:かくれんぼのつぎはおにごっこ。
監督:一期が捕まってしまうのは割と早いのだろうか、どうだろうか。たのしみなEDでしたね!

・山姥切国広&山姥切長義ペア

監督:では次は最後です
監督:エクリプス、国広&長義ペア、どうぞー
山姥切国広:スッ
山姥切長義:さて、と。準備はできているよ
山姥切国広:俺からだな

 
山姥切国広:最初はすまない。少し長い描写がはいる。
山姥切国広:色々情報をいれないといけないため、だな。許してくれ。
山姥切国広: 
山姥切国広: 
山姥切国広:力をなくし決闘場から帰還し目覚めた時、長義は何か言いたそうに目を伏せていた。
山姥切国広:敗北し力をなくした事に落胆するだろうか。
山姥切国広:ふがいないと怒られてしまうだろうか。
山姥切国広:そんな事を考えながら、朝日の光が眩しくて目を開いて飛び込んできたその表情はとても綺麗だと思った。
山姥切国広: 
山姥切国広:持っていた力を失う喪失感。
山姥切国広:想像していたよりもそれは大きい。
山姥切国広:ステラナイトを通して繋がっていた関係が無くなってしまったのではないかと、
山姥切国広:酷く何かが鷲掴みにされてしまったかのようだった。
山姥切国広: 
山姥切国広:けれど、高慢な口から小さく呟かれた、労いともとれそうな言葉。
山姥切国広:背後から訪れた来訪者によりよく聞き取れなかったが、それはまたいつか聞ける機会はあるだろう。
山姥切国広:何故なら…俺は仮面を受け取ったから。
山姥切国広:それを、長義も認めたから。
山姥切国広:俺たちの願いは、何も消えてやしない。
山姥切国広:どんなリスクを背負ってでも叶えたい、願いがあるのだから。
山姥切国広: 
山姥切国広:一番見たいのは、遠い昔に見たような…何のしがらみもなく慈しんでくれたあの笑顔。
山姥切国広:それを得たことは、人の身体を得てただの一度も、見たことはない。
山姥切国広: 
山姥切国広:そして時は過ぎ、あの戦いから1日が過ぎた日の事だ。
山姥切国広:本丸では薬研に言われた通り山伏の兄弟に手痛い拳骨を落とされた。
山姥切国広:「兄弟は大事な事を見落としてると思う」と、堀川の兄弟には背を叩かれた。
山姥切国広: 
山姥切国広:大事な事。
山姥切国広: 
山姥切国広:それは何だろうかと考えながら、叩かれたままに歩み出す。
山姥切国広:主にも、しっかりやってこいと背を押されてしまった。
山姥切国広:長義が居るであろう場所を探しながら、考えて、つっこまれて、考えて。
山姥切国広:それが何であるか分かってきたころにはもう陽はとっくに天高く上がっていた。
山姥切国広: 
山姥切国広:「長義、やっとみつけた」
山姥切国広:あぁ、俺は。
山姥切国広:やはり、何もわかってやしなかったのだ。/
山姥切長義:時折手合わせに熱中しすぎた刀が折った木刀などが纏めて置かれた一角。
山姥切長義:そこで自身の本体を抜き、見下ろす。
山姥切長義:峰の形状と樋先は似通っているが、反りを含めた全体の姿形と、茎仕立てはあまり似ていない。
山姥切長義:——あれは、”どちら”と比べて人が語ったのだったか。
山姥切長義: 
山姥切長義:感情を乗せない顔で呼び声に振り返る。
山姥切長義:「ああ、偽物くんか」
山姥切長義: 
山姥切長義:逸話に関する憤りも、写しに対する愛情もこの胸にはある。
山姥切長義:だからこそ、いの一番に口にしようと思っていたこの言葉を少し口の端を緩め、舌に乗せた。
山姥切長義:「——お前の靭さ、見せてもらったよ」/
山姥切国広:「どうしてこんな所にいるんだ」
山姥切国広:おかげで大分探し回った、とそう呟きながら近づいていく。
山姥切国広:手の届くところまで近づこうとした時、投げかけられた言葉にぴた、と足を止めた。
山姥切国広:「……負けたんだぞ? いや、勝ってはいけなかったんだろうが」
山姥切国広:目を伏せる。
山姥切国広:この結果は良かった事ではあるが、これを靭さと認めてもらってもいいものなのだろうか。
山姥切国広:それが俺にはやはり、わからない。/
山姥切長義:「馬鹿だね、お前は」
山姥切長義:幾許かの意味を重ねて、言葉を投げる。これは、俺の写しは、やはりわかっていない。
山姥切長義:「それは俺の方もだけれど」
山姥切長義:ただ戦場で刀を振るい、その力を示すだけが靭さではないのだ。
山姥切長義:それを、帰ってきた俺たちを見る主や本丸の皆が示していた。
山姥切長義:自身で気づかなければ意味がないだろうけれど。/
山姥切国広:”馬鹿だな”
山姥切国広:そう言われる声色はそんなに怖いものではなかった。
山姥切国広:言葉の柔らかさに少しくすぐったい物を感じるのは気のせいだろうか。
山姥切国広:それは、帰って来てからの主や、皆から感じる柔らかさに似ている。
山姥切国広:「長義…俺は選択に後悔はしてない」
山姥切国広:「戦わなくてもいいのだと、何度か言われたが、それでも望む願いは止められそうもない」
山姥切国広:口下手ではあるが、少しずつ、己も伝えていかなくてはならない。
山姥切国広:皆に背を押されたのだから。/
山姥切長義:言葉を探すように口にされる一言一言に耳を傾ける。
山姥切長義:ゆっくり、ゆっくり。
山姥切長義:——紡がれていく言葉は彼らしい、と笑った。
山姥切長義:「ここで後悔している、なんて言っていたらそれこそ殴っていたよ」
山姥切長義:「けれど、優を上げるにはまだ足りない……かな」/
山姥切国広:足りない。
山姥切国広:仮面を通して、願いを通して、絆は繋ぎ止めた。
山姥切国広:俺たちの関係は何も……変わらない、はずだ。
山姥切国広:写しと本歌。
山姥切国広:与え与えられる者
山姥切国広:それから、それから…
山姥切国広:それから?
山姥切国広:すとん、と胸に落ちる何か。
山姥切国広:そうか、確かに俺は ”何も告げてはいなかった”
山姥切国広:「……長義」
山姥切国広:静かに右手を伸ばしてみる。まだ今は、届かないその手を。
山姥切国広:「長義、俺は……アンタが好きだ。他の何よりも」/
山姥切長義:目を開き、伸ばされた右手を、熱を持った彼の瞳をしっかりと見据える。
山姥切長義:「……及第点、といったところかな」
山姥切長義:伸ばされた右手の甲に自身の掌を寄せる。
山姥切国広:「これでもか…」
山姥切国広:正直、顔から火が出る思いだ。
山姥切国広:自分でも口下手だと自覚している、ここらが限界だった。
山姥切国広:けれど。
山姥切国広:伸ばした手が、届いた。
山姥切国広:初めての事だった。
山姥切国広:「伝わってると思ってたんだ、俺は…わかりやすいらしいから」
山姥切国広:ぼそぼそと呟いた言葉は照れ隠しといったところだろう。/
山姥切長義:大きくため息をつく。
山姥切長義:小田原で共に過ごした時からこういう所は変わっていないのだ、この刀は。
山姥切長義:「伝えようと思わなければ、伝わらない」「言葉とはそういうものだよ」
山姥切長義:けれど、こちらも伝えていない言葉があるから、これくらいにしてやろう。
山姥切長義:「”山姥切長義”はお前のことを決して認めることはできない。……けれど」
山姥切長義:「……まあ、お前の情は受け入れてやらないこともないよ」
山姥切長義:引き寄せたその腕に接吻を。/
山姥切国広:「わかった…これからは、もっと…ちゃんと話をしよう」
山姥切国広:色々な事を。
山姥切国広:なし崩しで始まった関係。
山姥切国広:繋がれた願いと絆。
山姥切国広:それだけでは伝えられなかった想い。
山姥切国広:腕に感じた確かな柔らかさと暖かさに、ふ、と笑みを浮かべる。
山姥切国広:「それでいい。アンタが俺を受け入れてくれるのであれば」
山姥切国広:一歩近づいて、その腰を引き寄せる。
山姥切国広:距離はぐっと縮まった。/
山姥切長義:腕の中で力を抜く。
山姥切長義:少しの嫌がらせと、意志表示を込めて。
山姥切長義:極めた彼にはこの程度の重みはきっと重りにもならないだろうけれど。
山姥切長義:「……お前は変わりようが急すぎるんだ」
山姥切長義:毒づいた言葉は、きっと朱に染まる頬のせいで意味を成していないだろうけれど。/
山姥切国広:「長義?また霊力が足りなくなったか?」
山姥切国広:己に体重を預けた長義の顔を覗く。
山姥切国広:顔色はそう悪くない。
山姥切国広:…であればこれは、長義なりの照れ隠しである。
山姥切国広:「…長義、顔が赤いな」
山姥切国広:熱があるわけではないのはわかっている、己の顔もまた同じように赤いのだろう。
山姥切国広:暖かなものを感じながら、本当に、嬉しそうに、笑みを浮かべた。
山姥切国広:2人の影は重なったまま、離れる事はない。
山姥切国広:白いバラはこの本丸に咲き続けるのだ………。
山姥切国広: 
山姥切国広: 
山姥切国広:〆
監督:シーンカット
監督:おつかれさまでした!
俳優3:おつかれさまでした!!!
監督:これにて、銀剣のステラナイツ
刀剣卓 男士の絆 1卓目

俳優2:おつかれさまでした!!!!!
俳優1:お疲れ様でした!!!!
監督:閉幕でございます!
俳優3:ハッピーエンド!
俳優1:ハッピーエンドで〆れてよかった(震え)
監督:30分をめどとは(ry にしてしまってすまない、すまない…
俳優2:めっちゃ最後ほんとうに綺麗でした
監督:けどやりきった!
監督:ありがとうございました!
俳優2:エンディングかぶさってくるのやばい…
監督:はー、たのしかったですよ!
俳優3:こちらこそありがとうございました!!最の高でした!!!!
監督:良かったら皆さんの感想とか聞かせてくださいね!
俳優1:こちらこそ本当にありがとうございます!!!!色々ご迷惑おかけしましたがむちゃくちゃ楽しかったしあまりにも尊かったしほんま
監督:ここで叫んでも良いしTwitterでも!
俳優1:ほんま は~~~ すき 落ち着いたら感想文かきます
俳優3:感想書くのクッソ苦手なんですよ…こう、語彙力が振ってきてほしい!!!(切実)
監督:やったー感想文まってる~~私も書く~~~
俳優1:後軽率に悪だくみの話もする
俳優1:(RP的な意味での)

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