刀剣ステラナイツ― 男士の絆3― 第1回ログ

アイキャッチイラストは和泉守、骨喰の立ち絵はぎゅうにゅう様のフリー立ち絵をお借りしています。その他立ち絵はそれぞれ参加メンバーの自作です。

登場人物
※ブリンガー×シースであり、CP表記ではありません
へし切長谷部×日本号 (ロストブライト) キャラシ
陸奥守吉行×和泉守兼定 キャラシ
三日月宗近×骨喰藤四郎 キャラシ
鳴狐×小狐丸 キャラシ

監督:よし、ではそろそろ
監督:今回はOPと序章を連動させてみようと思います
監督:登場PCは長谷部と日本号
監督:と、いうわけで…
監督: 
監督:皆さんよろしくおねがいします!!

 

■オープニング

 
へし切長谷部:想い返せば、白い桜の花の季節
へし切長谷部:目をつむれば、夢の中に花びらが舞う
へし切長谷部:ねぇ主、どうかそのうたをどうか、止めてください
へし切長谷部: 
へし切長谷部:「おい、日本号。また酒ばかり飲んで…」
へし切長谷部:腕を組んで、目の前にあぐらをかいている男を見て大きく息をつく。
へし切長谷部:良く言えば相棒、悪く言えば腐れ縁
へし切長谷部:もう何百、何千ともいえる時を共に過ごしたのだからそんな言葉でも足りないのかもしれないが。
へし切長谷部: 
へし切長谷部:…ただの一度、あの戦いの末、胸を引き裂かれるかと思った刀剣破壊をもったあの別れを知る俺は…
へし切長谷部: 
へし切長谷部:1年という与えられた時間の中で何をするべきなのか
へし切長谷部:もうすぐ迫りくる運命の時の中で何を果たすべきなのか
へし切長谷部:それがどうしてもわからなかった。
日本号:大きなため息を拾い上げ、そちらをのほうを見やれば、いつもと変わらず仏頂面——よく言えば生真面目な男が立っていた。
日本号:長い付き合いだが、こいつのこういうところはいつまで経っても変わらない。
日本号:変わることが好ましいことなのか、それともそのままの形であり続けるほうがよいのか——どちらが正しいのか、それはそれぞれによるだろう。
日本号:ただ、目の前にいる男は、もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないだろうか、と思う時がある。
日本号:「このくらい、いいだろうよ。そんなに肩の力が入っていたら、いざって時に実力が出せないぞ。——どれ、お前も、どうだ」
日本号:そう言って、手元に置いていた猪口をひとつ、差し出す。まだ使っていないぞ、とやや潔癖気味の腐れ縁の相棒につけ足した。
へし切長谷部:しとしとと降る雨の中、屋根からはみ出た足に、腕に、雨が流れ落ちるのも構わず。
へし切長谷部:共に酒を交わそうと約束した遠いあの日から大事に使ってきた猪口は
へし切長谷部:不思議と今も変わらず、そのままの形で維持されている。
へし切長谷部:「…お前は常に飲んでいるだろうが、馬鹿者」
へし切長谷部:そうは言いつつ、断り、遠ざけることもできないそれを受け取り、共に外を眺め酒を煽る。
へし切長谷部:あぁ、やっぱり手放せない
へし切長谷部:刻まれる時間が残酷でこく一刻とその時が近づいていく
へし切長谷部:雨に濡れ、隣にいつもより少しだけ冷たい体温だけが感じられる
へし切長谷部:選択、など
へし切長谷部:どうして切り捨てる事ができようか
へし切長谷部:己を縛り付け、離れる事のない相棒を
へし切長谷部:もう、己にはコイツしかないというのに
 
監督:シーンカット

監督:銀剣のステラナイツ 刀剣卓「男士の絆」
監督:ワールドセッティング「紫弾のオルトリヴート」

監督:開幕です
 
監督:【待機曲】
監督:はい、重いOPですが、次は
監督:ブリンガー同士の、長谷部にとっては決別前の仲間との最後の語らいになるのでしょうか
監督:日本号の寿命はもう、残り僅かであることを皆さんは知り得ています
監督:そんな中での数少ない日常となります
監督:登場キャラクターは、長谷部、陸奥守(初期刀)、鳴狐、三日月となります

三日月宗近:「相わかった」
鳴狐:「分かったぞ」

監督:場所は元本丸
監督:今は生き残った都市捜査官(ブリンガー)達の本部と言えるでしょう

へし切長谷部:「おい、お前たち」
へし切長谷部:居間でくつろぐ3人に声を掛ける
へし切長谷部:「新しいブライトの芽がいたんだが、まだ放っておくか?」
陸奥守吉行:「いんや……放っておくっちゅうわけにはいかんのう」
鳴狐:「仕留めるべき…鳴狐は思う」
三日月宗近:「角はもう出ているのか?」おせんべいバリバリ

へし切長谷部:「…まだ目に見えて角が出たとかそういうわけじゃない」
へし切長谷部:「大分精神はやられてるように見受けるが」
三日月宗近:「では龍化はもうすぐだな、とりあえず見張りでも立てるか初期刀殿?」
陸奥守吉行:「ほうやにゃあ……警戒はせんといかんちゃ。情報収集は戦において重要じゃ。「けんど、無策で出陣するわけにもいかん。……ちっくと、時間をくれゆうか」
へし切長谷部:「わかった。ではしばらくは張り込みを行う」
鳴狐:「手伝う。鳴狐は、何をすればいい」
三日月宗近:「ふふ、気合が入っているな長谷部」
三日月宗近:「偵察ならばうちの骨喰をつかってくれ、よく働くぞ」
陸奥守吉行:「のう、長谷部。おまんに偵察を頼んでもえいかの」
へし切長谷部:「手伝い?張り込みくらい元々一人でできる」
へし切長谷部:「貴様らに手伝ってもらうつもりもなければ、陸奥守に言われるまでもない」 ふんす、と腕を組んで一瞥するだろうか。
三日月宗近:(陸奥守の意図に気付く)
三日月宗近:「あ~~そうだそうだ、骨喰は俺と茶を飲むという大事な約束があった」
へし切長谷部:「…? 相変わらず白々しいじいさんだ」 はぁ、と息をつき
鳴狐:「…分かった」大人しく引き下がる
へし切長谷部:「いい、なら俺はそろそろ行く。貴様ら働け。怠慢は許さんぞ」 そういうと踵を返し、部屋から去っていきました。
陸奥守吉行:足音が遠ざかっていく。彼にしては珍しく、荒々しい。それも”兆候”なのだろうか——と思いながら、ふたりに向き直る。
陸奥守吉行:「のう、三日月、鳴狐。ちっくと、話を聞いてくれるがか」
三日月宗近:「ああ、もちろんだ」
三日月宗近:「…俺も、気になっていることがある」
鳴狐:「うん、鳴狐は話を聞くぞ」
陸奥守吉行:「まず——今から話すことは、他のもんには他言せんでくれ」
陸奥守吉行:「……日本号が顕現して、もうじき、一年になる。つまり、”寿命”じゃ」
陸奥守吉行:「ちっくと前に、日本号を処分するように指令が下っての」そう言って、送られてきたそれをふたりに見せた。
三日月宗近:「…ほう」覗きこむ
鳴狐:「指令か」同じく見にゆく
三日月宗近:一通り目を通し、「…長谷部は、これを知っているのか?」
鳴狐:忘れ物
陸奥守吉行:「これは見せちょらん。……けんど、薄々気ぃついてはおる、と思うちょる。何せ、もう一年じゃ。そういうものだ、ということは、わかっちょるじゃろう、あの男なら」
三日月宗近:「だろうな、すでに死んでいるフォージも何振もいるのだ、分からぬはずがない」
三日月宗近:湯呑みを机に置き、陸奥守と鳴狐に向き直る。
三日月宗近:「率直に聞こう、長谷部に日本号を殺せると思うか?」
鳴狐:「鳴狐なら折れる、主が残した希望を未来へつなぐ必要がある。」
陸奥守吉行:「……あの様子だと、わからん。いかんせん、表情が出にくい男やきの。使命を全うする気持ちが強いか、長年過ごしてきた相方への情が強いのか、まだ読み取れん」
鳴狐:「長谷部も主が好きだった、だから鳴狐は長谷部を信じる」
陸奥守吉行:「己で決着をつける。それが一番やけんど、もしもの場合は——おんしらにも力を貸して欲しい」
鳴狐:「…必要なら、鳴狐はやる。それが鳴狐の役目」
三日月宗近:「無論俺も長谷部のことは信じているさ」
三日月宗近:「だが、長谷部にとっては主も日本号も…それぞれに特別で掛け替えのない存在だということも知っている」
三日月宗近:陸奥守に目線を向け、
三日月宗近:「…初期刀殿、俺はいつでも殺せるぞ」
陸奥守吉行:「……わかった。おんしらがいてくれるとなると、心強いにゃあ」少しだけ、笑みを浮かべて、
陸奥守吉行:「こがなことになっても、主が守ってくれた世界じゃ。わしは出来るだけ、この世界が平和であればいい、そう思うちょる。……だから、それを脅かすとなれば、容赦はせん。勿論、そがな日がこんのが一番、なんじゃがの」

監督:その言葉は、果たして長谷部に届くのか。
監督:それは今は、誰にもわからない………

監督:シーンカット

監督:おつかれさまでした
監督:では!ここからが本番
監督:第1章に入っていきます!!

■第1章

シーン:1 へし切長谷部&日本号

監督:最初はロストブライト組、長谷部と日本号です
へし切長谷部:承知した
日本号:おう
監督:時間は30分です、シーン表をどうぞ
へし切長谷部:ORS だな
StellarKnights :オルトリヴート専用シチュエーション表(3[3]) → 追走劇、ブライト被疑者が逃走している。逃げるということは何かやましいことがあるのだろう。行くぞ!

へし切長谷部:ちょうど良さそうだな?
日本号:そうだな。初期刀殿から任されたことだし、な

 
へし切長谷部:目をつけていた被疑者は、俺と日本号の姿を見て肩を震わせた。
へし切長谷部:そして、背を向けて一目散に走り出す。
へし切長谷部:それは予測できていたことだ。
へし切長谷部:だが。
へし切長谷部:俺と、その相棒をなんだと思っているのか。
へし切長谷部:足の速さでは、仲間の中ですら引けを取らない自負すらあるというのに。
へし切長谷部:「ふん、他愛もない」
へし切長谷部:しかしまだ手は出せない。
へし切長谷部:「目の届く範囲に留める。いくぞ、日本号」
日本号:「おう。初期刀殿からの指令はあくまで偵察、だからな」
日本号:身のこなしには互いに自信がある。長年——それこそまだただの武器であった頃からの付き合いだ。互いが何が長じているのかは、よく知っている。
日本号:しかし、ブライト容疑者はここ数カ月の内で、増加の一途を辿っている。困ったものだ。
日本号:この世界にはもう、満足に戦える者は、そう残っていないのに。
日本号:そんなことを考えながらも、被疑者を視線から逸らさずに、じっと動向を目に焼き付ける。
日本号:——その時、だった。
日本号:不意に視界が眩んで、思わずその場に膝をついた。
へし切長谷部:「あの帽子の中に角があれば確実なんだがな」
へし切長谷部:こんな面倒くさい事をしないでもすむ。
へし切長谷部:先に走り出そうとしたその瞬間。
へし切長谷部:本当に、予兆すら感じなかった”その時”
へし切長谷部:どさり、と音がしてぴたりと足を止める。
へし切長谷部:振り向くとそこには相棒が膝をつく姿だ。
へし切長谷部:「……日本、号?」
へし切長谷部:一体何が起きたというのか。
へし切長谷部:まだ、まだ来るはずはないと思っていたそれは…
へし切長谷部:音を立ててもろくも崩れ去るとでもいうのだろうか。
へし切長谷部:「おい、しっかりしろ。日本号、何があった」駆け寄り、そう言って肩に手をかけた。
日本号:何度か瞬きを繰り返す。しかし、繰り返す度に視界は霞んでいき——やがて、闇に包まれる。
日本号:毒物のようなものは食らっちゃあいないはずだが、一体何が起きたのか。
日本号:原因をあれこれと考えていると、相方の声と共に、肩を掴まれたのが分かった。
日本号:その時、直感した。
日本号:『その時』が来たのだ、と。
日本号:「……っ、はは。そういう、ことか」
日本号:この世界がこうなってしまってからの理。それから、己も逃れられなかったというわけだ。
日本号:「……なあ、どうやらオレはもう、お前の相方ではいられないようだ」
へし切長谷部:「日本号、おい。日本号!貴様、俺にわかるように言え」
へし切長谷部:どうか。
へし切長谷部:言葉で否定してほしいと思う。
へし切長谷部:まだ、これは”その時”がきた証拠ではないのだと。
へし切長谷部:だけど、つきつけられた言葉は、とても……重くて、痛い。
へし切長谷部:「………っ」
へし切長谷部:「何がだめになったんだ…目か。今、お前…俺が見えていないのか?」
へし切長谷部:まばたきをして開かれた瞳に、光が映されていない。
へし切長谷部:あの澄んだ藤の色は、怒りで現れる血のような赤い色は
へし切長谷部:もう、映されることはないというのか。
へし切長谷部:「………っ、あるじはどうして……うたを止めてくださらない……!」
へし切長谷部:その言葉は、どこにも届くことはない。
日本号:「……そう、だな。お前だけじゃない。何も、見えない。目が駄目になっちまったようだ」
日本号:右府さまと黒田家——戦に長けた所を渡り歩いた為か、コイツは戦上手の部類に入る。
日本号:お陰様で、今の自分を構成する”欠片”はそう失われてはいない。
日本号:けれど、己がこの世に再び顕現してからの日数を数えれば、すぐに分かることだった。
日本号:「お前なら、分かるだろう。”寿命”だ」
へし切長谷部:フォージはフラグメントと呼ばれる記憶や感覚といった何かを消費しながら、生きる。
へし切長谷部:1年という寿命は正確なものではない。
へし切長谷部:ただ、それをすぎるとフォージは体に限界が訪れ…死を超えた、ブライトよりさらに恐ろしい存在へとなってしまうのだ。
へし切長谷部:それは、俺には分かっている。
へし切長谷部:だからこそ、1年が経過する前に、俺たち都市捜査官は、相棒であるフォージを”殺さなければならない”
へし切長谷部:「……何が言いたい」
へし切長谷部:殺せと、言っているのだろう。
へし切長谷部:「貴様は…貴様だったら、俺を殺せるか?」 その槍で、俺を貫けるのか。
日本号:「ああ、オレなら、やる。オレは、少しでも長く、この世界が続くことを願っているし、なんなら救えればいいとすら思っている」
日本号:一度折れて、再びこの世界に戻ってから、分かり切っていたことだ。
日本号:限られた時間、限られた日々。
日本号:その中で、少しでも世界がより良くなるよう精進してきた。そうでなければ、正三位が廃る。
日本号:「だから、ここで決めろ、長谷部」
日本号:そう言って、声のする方に顔を向けた。
へし切長谷部:「簡単に……言うな。」
へし切長谷部:クソが、と。悪態が口をついて出る。
へし切長谷部:たった1年。されど1年。
へし切長谷部:何千という時を過ごした自分でも、この1年は長いようで、短いようで
へし切長谷部:1日1日が、全て忘れてはならないものだと思わせるなにかがある。
へし切長谷部:猪口も、日々つけていた日誌も。
へし切長谷部:捨て去ることが難しい、大事なものが増えすぎてしまった。
へし切長谷部:ここで決めろと、貴様は言う。
へし切長谷部:すらり、と刀を抜いて、もう光を映さぬ瞳の前に突き出して
へし切長谷部:たった一突き。
へし切長谷部:これを前に出せば、お前は死を迎えるというのに。
へし切長谷部:俺もお前も……そこから動くことが、どうしてもできない。
へし切長谷部:こく、一刻と……時間はすぎるばかりだった。

へし切長谷部:〆

監督:おつかれさまでしたっ

ブーケ:1162個


シーン2:陸奥守吉行&和泉守兼定

監督:次は陸奥守&和泉守
監督:準備をお願いします!
陸奥守吉行:振るかの
陸奥守吉行:ORS
StellarKnights :オルトリヴート専用シチュエーション表(9[9]) → 殺人現場、ブライトの凶行の現場。現場検証に立ち会うことになったが…

陸奥守吉行:ところで和泉守さんどうですかこれ(思わず素)
和泉守兼定:殺人現場ねぇ…別にいいけどよ。でた瞬間中のほうが一瞬何かを思ったのを感じたぜ
陸奥守吉行:おんしに隠し事は難しいにゃあ
陸奥守吉行:ということで始めます

陸奥守吉行:日本号の処分をしなければならない。そういった指令を貰いつつも、通常のブライトの現場へと赴かなければならない。
陸奥守吉行:この世界で動ける都市捜査官は非常に少ない。動けるものは全て動け——といった具合だ。
陸奥守吉行:ブライト凶行の現場は、今回も酷い有様だ。地面は抉れ、木々はなぎ倒されている。
陸奥守吉行:「あぁ……こりゃあ、酷いのう」
陸奥守吉行:元は穏やかな場所であっただろう光景。けれど、この世界からはひとつずつ、こういった場所も失われて行っている。
和泉守兼定:「何時見てもひでぇもんだな…犠牲者はでているのか?」
和泉守兼定:日常的、良くも悪くもいつもどおりの光景、表情が険しくなるのを感じる。あまりよくはないんだが。
和泉守兼定
陸奥守吉行:「人的被害はない、と聞いちょる。けんど、ここが元に戻るかっちゅうと……難しいのぅ」
陸奥守吉行:かつてはゆっくりと活力が満ちていたが——今は、もうそのようなことは起こらない。
陸奥守吉行:そのひとつとして、この世界では新たな刀剣は顕現しない。折れた欠片をかき集めて、一年という限りある寿命を持たせて——いうなれば無理矢理呼び戻す。
陸奥守吉行:隣に立つ相棒——和泉守もそうだ。かつて、彼は折れた。己の目の前で。そして、フォージという形で、再びこの世に現れた。
和泉守兼定:「土地は仕方ねぇさ、それよりも今大事なのは人だ。この規模で人的被害がないなら儲けものだろ?」険しかった表情に少しの安堵が交じる。
和泉守兼定:何やら難しい表情と余計なことでも考えてそうな相棒に軽く声を掛ける
陸奥守吉行:「おん。ほうやにゃあ。ちっくとでも、良い方向に、考えるべきかの」
陸奥守吉行:常と変わらない和泉守の様子に、少しだけ思考が好転する。
陸奥守吉行:長く過ごした仲間だ。信じたい——けれど、どうなるか分からない。
陸奥守吉行:自分にもいつかその時がやってくる。その時、すんなりと答えが出せるかどうか、といったら——それは難しいだろう。
陸奥守吉行:そんなことを思いながら、隣の相棒の顔を見た。
和泉守兼定:「そうだ、少しでもいいところを見つけられればこんな世界でも笑っていられるしな」そう言いながらこちらを見る陸奥へニヤリと笑ってみせた。
和泉守兼定:相棒はいつも心配そうな顔でオレを見る。その意味をオレは理解しているし、逃れられないことも知っている。
和泉守兼定:終わりまで世界を守り続ける、それがオレの役目だ…なんだが
和泉守兼定:「そんな顔すんなよ、大丈夫だって。そう簡単にオレは逝ったりしねぇよ」何とも、心配を少しでも削るにはこういうしかなかった。
陸奥守吉行:にやり、と浮かべられた笑みは、「格好良くて強い」と堂々と自称するだけあって、まあまあ様になっている。
陸奥守吉行:一度折れても本質は変わらない。彼は正しく『和泉守兼定』なのだ。
陸奥守吉行:例え救いのない世界だとしても、出来る限り世界守りたいと、ともに願った相棒。
陸奥守吉行:「……簡単に逝ってしもうたら、『強くて格好いい』が言葉だけになりゆうきの」
陸奥守吉行:心配してくれているのだろうということは分かっている。けれど、過る不安を振り払いたくて、そんな憎まれ口をたたく。
陸奥守吉行:どうして自分はいつも、大切なものを目の前にいるにもかかわらず、守ることが出来ないのだろう。
和泉守兼定:「ははっ!言うじゃねえか、それでいい…さてっと見るもんも見たし、調査報告書まとめるぞ」と、陸奥へ帰りを促す。
和泉守兼定:こいつはこいつなりに悩んでいる。折れた時、奇跡的に記憶を断片的に残してしまったオレは、こいつに出来ることがあまり多くはなかった。出来ることと言えば、少しでも長く一緒にいてやることが一番簡単な方法になっていた。
陸奥守吉行:「おん。報告書なぁ……、毎日のように送られゆう、ほんに捌くのがえづくなってきたにゃあ」
陸奥守吉行:そんなことをぼやきながら、共に帰路につく。
陸奥守吉行:一日でも、こんな日が長く続けばいい——と、ふ、と思った。
陸奥守吉行:〆

監督:おつかれさまでした!

ブーケ:1528個

シーン3:三日月宗近&骨喰藤四郎

監督:次は三日月&骨喰となりますので準備おねがいしまーす!
三日月宗近:「次は俺か」
三日月宗近:「では振ろう」
三日月宗近:ORS
StellarKnights :オルトリヴート専用シチュエーション表(6[6]) → 引き渡し後、被疑者を引き渡した後。逮捕のために色々壊したりしてしまったので、報告書を書かねば。手伝ってくれよぉ…

三日月宗近:「はっはっは、壊してしまったか」
骨喰藤四郎:「暴れ過ぎ」
三日月宗近:「おや、骨喰も楽しそうだったではないか」
骨喰藤四郎:「……そうでもない」
骨喰藤四郎:「……三日月が楽しければ、それでいい」
三日月宗近:「まったく、お主はいつも俺のことばかりを言うな」
三日月宗近:「俺は“骨喰と一緒”だから楽しいのだぞ」

三日月宗近:「いやぁ、一仕事終えた後の茶は格別だなぁ」
三日月宗近:本丸に戻り、自室でのんびりと茶をすする
三日月宗近:ブライト被疑者を追い掛け被っていた帽子を取ると、そこには角がはえていた
三日月宗近:俺達の前に誰かに追われていたらしく、ひどく取り乱していたので取り押さえるのに苦労した
三日月宗近:まぁ、俺に気を取られている間に信頼できる相棒
三日月宗近:——骨喰藤四郎が、あっさりと被疑者を確保してくれたので俺はあまり労せずに済んだ
三日月宗近:「なぁ骨喰よ、書類は後にして一緒に茶を飲もう、冷めてしまうぞ?」
骨喰藤四郎:三日月は、本丸の姿が変わってからも書類仕事が上手くなることはなくこの調子だ。
骨喰藤四郎:俺が顕現する前に、数人のフォージを得ながら戦っていたというのだから…
骨喰藤四郎:きっと、俺同様にそういう仕事はフォージが行ってきたのだろう、と推察できる。
骨喰藤四郎:ペンを走らせながら、茶を飲む三日月を横目に見て息をつく。
骨喰藤四郎:「…あの被疑者は…」
骨喰藤四郎:怯えていた、確実に。
骨喰藤四郎:「長谷部達が追っていたのか?」
骨喰藤四郎:あの場のどこにも、その姿はなかったけれど。
骨喰藤四郎:言われるままにペンを置いて、茶をすするとなんとも言えない温かさを感じた。
骨喰藤四郎:湯呑を持つ手から、何かが滴って、そこを見ると己の血が滴っていたが首を傾げてしまう。
骨喰藤四郎:被疑者を捕らえた際に切ったのだろうか。
骨喰藤四郎:だが、特に何を気にする風でもなく、茶をすするのだ。
三日月宗近:やっと茶を口にしてくれたことに顔を綻ばせつつ、
三日月宗近:「だろうな」
三日月宗近:…と、何てことのないように返そうとしたところで気付く、
三日月宗近: 
三日月宗近:書類を染める…鮮やかな赤色
三日月宗近: 
三日月宗近:「…骨喰、すぐに服を脱げ、治療するぞ」
三日月宗近:先の戦いで骨喰は痛覚を失っている、それ以来、無茶な戦い方をするようになった
三日月宗近:だから俺が気を付けなければいけないのに…何故気付け寝なかったのだと自己嫌悪が襲う
三日月宗近:書類仕事はいまだに慣れないが、手当は慣れてきてしまった
骨喰藤四郎:「必要ない」
骨喰藤四郎:何故それが必要なのかがわからない。
骨喰藤四郎:俺には、痛みがわからない。
骨喰藤四郎:炎で焼かれた記憶の中の痛みすら、もう、思い出すことすら出来ない。
骨喰藤四郎:「痛くもないものを、なぜそうする必要がある?」
骨喰藤四郎:素で行う質問に、三日月が困った顔をするとわかっていながらもついて出る言葉を止めるすべを、俺は知らなかった。
三日月宗近:「骨喰、治療は必要だ、傷は処置をしなければいずれ悪化する」
三日月宗近:「主が居なくなり手入れが出来なくなった今、小さな傷が致命傷になり得る事もあるのだと何度も言っているだろう」
三日月宗近:思わずすこし語気が強くなっているのを感じる
三日月宗近:説教くさいジジイだと思われても構わない、頼むから自分を大切にしてほしい
三日月宗近:…しかし、骨喰をそのようにしてしまった張本人である俺が言うのはあまりに愚かだ
三日月宗近:だから口には出さない
骨喰藤四郎:「…俺がいなくては、三日月が困るのか」
骨喰藤四郎:表情のない瞳で、三日月を見つめる。
骨喰藤四郎:今はまだ、致命傷となるわけにはいかない…俺はまだ、目の前の貴方を高みに手が届くところまで連れて行けてないのだから。
骨喰藤四郎:「…わかった、脱ぐ」
骨喰藤四郎:ばさり、と音を立てて脱いで出した腕には、動脈をかすったのではと思うほどの傷があったが、やはり、痛くはない。
骨喰藤四郎:したたる赤い血を見ながら息をつく。
骨喰藤四郎:「俺は赤より白か黒がいいな」
骨喰藤四郎:手当を受けながら、まだ残る記憶にある花を思いながら…ぽつりとつぶやいた。
三日月宗近:「白や黒い血の人間は見たことがないなぁ」
三日月宗近:そう言いながら救急箱を取り出し、治療の準備を進める
三日月宗近:「お主には元気でいてもらわねばならない、寿命が尽きる最期の瞬間まで俺の隣で…な」
三日月宗近:そうだ、そうしてもらわなければならない
三日月宗近:「自分を大切にしてほしい」と思いつつ、俺は骨喰の大切なもの…
三日月宗近:俗に言う“フラグメント”を俺はこれからも削るつもりだ
三日月宗近:それは「ラストヴライト」と呼ばれるお伽話を確かめるため
三日月宗近:バーンナウト後に得られる勲章、それを一定基準以上集めると、女神の加護を失う前のように願いが叶えられるというお伽話
三日月宗近:誰が話しはじめたのかも分からない、誰かの“願望”でしかないであろう幼稚な夢物語。
三日月宗近:—…でも、それでも、
三日月宗近:俺は骨喰のたった1年という短い生に、なにか『意味』を遺したいのだ

監督:〆


ブーケ数:1359個

監督:おつかれさまでしたー!
監督:ここで1時となりますが!!今日は、明日が休みなのでせっかくなので!
監督:最後のペアまで、第1章続けたいと思います!あと1組で終わります!
監督:最後の鳴狐、小狐丸コンビ準備をお願いします!


シーン4:鳴狐&小狐丸

小狐丸:「承知しました」
小狐丸:「鳴狐、ほれ行くぞ」
鳴狐:「分かったぞ」
監督:ORSでシーン表どうぞー
鳴狐:ORS
StellarKnights :オルトリヴート専用シチュエーション表(1[1]) → 張り込み中、パートナーがあんぱんとコーヒーを買ってきた。ひとまず腹ごしらえだ!

監督:あんぱん好きそうだよね
監督:(小狐丸が
鳴狐:(わかる

監督:のんびりしたやつかな
監督:さて、いつでもいいぞ!

鳴狐:何時もの任務、何時も通りの仕事、何時も通りの指令。動けるもの皆総動員で休む暇など殆ど無い。
鳴狐:今日も容疑者候補の張り込みのために喋らなくなったキツネを肩にかけ…驚くほど目立つ張り込み任務を行っている。
鳴狐:当たり前だが容疑者からはすごく警戒されている。解せない
鳴狐:「解せない」
小狐丸:今日は張り込み、張り込みと言えばやっぱりこれじゃろう
小狐丸:両手にあんぱんとコーヒーを抱え、急いで鳴狐の元へと向かう
小狐丸:ひとりにして大丈夫かと聞いたところ「問題ない」と返されたので置いてきたが…やはり少々心配だ
小狐丸:まぁ鳴狐は打刀、自分よりも偵察も隠蔽も高くブリンガーとしての経験も長い、そうそう問題は起こらないだろうが…
小狐丸:…起こらないと、思っていたのだが……
小狐丸:「何をしておるのじゃ鳴狐ーーーー!!!!」
小狐丸:そう叫びそうになったのをグッとこらえて相棒を物陰へと引き込む
鳴狐:物陰に引っ張り込まれ、何やら言いたそうなしゃべるキツネに視線を向ける。
鳴狐:「鳴狐はちゃんと張り込んでいたぞ」かなり目立ってはいたが確かに張り込みはしていた…と、怒られる前に弁解を。
小狐丸:鳴狐のその物言いに頭を抱える
小狐丸:…たしかに、たしかに張り込みはしていたが…
小狐丸:ちらりと容疑者の方に目を向ける
小狐丸:視線がかち合う
小狐丸:……これは駄目だなとため息をつきさてどうするかとあんぱんとコーヒーを抱えたまま思案する
小狐丸:「…腹が減ってはなんとやら、とりあえず食べるか」
鳴狐:しゃべるキツネに手渡されたのはあんぱんとコーヒー…怒られると思っていただけに意表をつかれて何度かしゃべるキツネとアンパンに交互に視線を移す
鳴狐:鳴狐は知っている、これは、あとでとても怒られるパターン
鳴狐:今から謝罪と言い訳を考える必要がありそうだ。こんな時しゃべらなくなったキツネならなんと言っただろう…。
鳴狐:やっぱりあとが怖い、先に聞いておこう。
鳴狐:「鳴狐はキツネが怒っている気がする。ごめんなさい」と、手渡されたアンパンを捧げ物に謝ってみた。
小狐丸:買ってきたあんぱんを捧げられて面食らう
小狐丸:「怒ってはおらぬ……ただ、」
小狐丸:「そんな調子で、私が居なくなった後大丈夫なのかと不安になっただけじゃ」
小狐丸:自分の残り寿命はもうすぐ折り返し地点の半年になる
小狐丸:鳴狐は今まで何人ものフォージと共に戦っていたブリンガー
小狐丸:自分が居なくなった後も変わらずそんな生活が続いていくと思っていたが…
小狐丸:鳴狐はどうやら自分が顕現してから様子がおかしいらしい
小狐丸:「…とりあえずそのあんぱんはおぬしの為に買ってきたもの、返すぞ」
鳴狐:もらったアンパンを食べつつ、張り込みのことを鳴狐は思う。
鳴狐:…ずっと張り込み対象から見られているのはなぜだろう…と
鳴狐:〆!

監督:おつかれさまでしたぁ!!!


ブーケ数:1166個

監督:【ED】
監督:今日はここまで!
監督:ブーケ全員1000超えている、えぐい
監督:そして!
監督:次回は明日、また22時からとなります!
監督:今週は明日で最後、3・4回目は来週となります
監督:お時間があればまた、見学にきてやってくださいませー!

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