刀剣ステラナイツ― 男士の絆3― 第2回ログ

アイキャッチイラストは和泉守、骨喰の立ち絵はぎゅうにゅう様のフリー立ち絵をお借りしています。その他立ち絵はそれぞれ参加メンバーの自作です。

登場人物
※ブリンガー×シースであり、CP表記ではありません
へし切長谷部×日本号 (ロストブライト) キャラシ
陸奥守吉行×和泉守兼定 キャラシ
三日月宗近×骨喰藤四郎 キャラシ
鳴狐×小狐丸 キャラシ

監督:さて、準備はよろしいか
監督:そろそろ始めてまいりますよ!
監督: 
監督:銀剣のステラナイツ 刀剣卓 男士の絆3
ワールドセッティング:オルトリヴート

監督:第2回目を開催していきたいと思います
監督:よろしくおねがいします

■第2章

監督:では
監督:今日から第2章ですね
監督:順番は変わらず、でやっていきます
監督:最初は長谷部と日本号からですー
へし切長谷部:「承知した」
日本号:「よろしく頼む」
へし切長谷部:「やることは決まっているからな、シーン表は振らない」
日本号:「そうだな…」

シーン1:へし切長谷部&日本号

へし切長谷部:思えば、俺はとっくに狂っていたのかもしれない。
へし切長谷部:どれだけ時間をかけても、日本号に刀を突き立てる事はできなかった。
へし切長谷部:世界を維持した主のためには、日本号を殺さなければならないのは知っていたのに。
へし切長谷部:それでも、それで何が救われるのかがわからない。
へし切長谷部:主にも、相棒にも、ただ全てから自由になってほしかった。
へし切長谷部:主がいないこの世界などもう、守る価値などなく…主が人柱として世界に囚われているというのならば
へし切長谷部:すべてを壊して、主をお救い差し上げるべきなのではないだろうか?
へし切長谷部: 
へし切長谷部:俺は主よりも先に壊れたかった。日本号よりも先に壊れたかった。
へし切長谷部:もう、見送るのは沢山だ。
へし切長谷部: 
へし切長谷部:「日本号、飲めるか?酒だぞ」
へし切長谷部:大事な猪口に酒を注ぎ、日本号の口元へと運ぶ。
へし切長谷部:あれから、その場に留まることはできなくて、近くの宿に入ることにした。
へし切長谷部:名前は正直には書けないから当然ながら偽名を使った。
へし切長谷部:我ながら、本気になれば器用なことができるものだと笑みを浮かべて。
日本号:視界が閉ざされた今、相棒の手に引かれでもしなければ満足に行動することはできない。
日本号:聴覚を頼りにコイツの行動を確認したところ、どうやらコイツは、オレを破壊するのではなく逃げる道を選んだらしい。
日本号:その選択は、意外半分、納得半分、といったところか。
日本号:融通が利かない、と言われるほど生真面目な一方、心の奥底に自分の感情を秘めて抱え込む一面も持っている。
日本号:ならば、その選択に付き合ってやろうか。
日本号:オレにはもう、それしか出来ることはない。
へし切長谷部:日本号はなぜか、俺を責めない。
へし切長谷部:目の前の相手は、その相棒である俺を”世界のために殺せる”と言ったというのに。
へし切長谷部:その選択を取らず、逃げる道を選んだ俺に何も言わないのだ。
へし切長谷部:だから、俺もそれを追求するつもりはない。
へし切長谷部:今言えば、何かが音を立てて崩れる…そんな気がするから。
へし切長谷部:「ほら、お前の好きな酒だろう。飲んでも構わない」
へし切長谷部:猪口を口につけてやり、飲みやすいよう傾けていく。
へし切長谷部:味の良い日本酒だと、俺も思った物であり、日本号も気に入っていたものだった。
日本号:あちこちと、場所がどこかもわからないまま動き回っていたから、喉を潤すものを持ってきてくれるのはありがたい。
日本号:介助されないと飲めない、のが実に情けないことではあるが。
日本号:口にしたそれは、芳醇な香りがして、実に美味い。舌に感じる若干の刺激から、恐らく酒の類と推測する。
日本号:——しかし、分からない。
日本号:何故コイツは、逃亡中のこの最中で、酒を勧めてくるのか。
へし切長谷部:「俺が酒をすすめるのはそんなに可笑しいか」
へし切長谷部:解せない、といった風な顔をしている日本号を見て苦笑する。
へし切長谷部:確かに、普段の俺ならば…こんな、昼間から酒を飲ませるようなことは絶対にしない。
へし切長谷部:だが、もう、今は好きなように生きてみようかと、そんな風に思っているのだ。
へし切長谷部:「この猪口で…共に酒を酌み交わそうと言ったのはお前だろう?」
へし切長谷部:「だから、そうした」
へし切長谷部:遠い日の約束を
へし切長谷部:何度でも果たせる約束を
へし切長谷部:いつ、最後を迎えるかわからないその行為を
へし切長谷部:今、やろうと思っただけなのだ。
日本号:「らしくはねぇな、とは」
日本号:いつ何が起きても即座に対応出来るよう、酒の類の摂取は、あまり褒められることではないだろう。
日本号:行動力が、判断力が、それだけ失われるのだから。
日本号:「お前が何をしようと自由だが……、何故、そこに拘る?」
日本号:そこに固執する理由が見出せなくて、正直なところ、困惑する一方だ。
へし切長谷部:「さぁ、どうしてだろうな」
へし切長谷部:自分でもらしくないことをしている自覚はある。
へし切長谷部:けれど、もう、俺は主のうたから逃げたいと思ってしまった
へし切長谷部:これ以上何も、失わずに終われるように
へし切長谷部:「ただ…」
へし切長谷部:「俺もお前も、今くらい自由に生きてもいいだろう?」
日本号:何もかも捨てて逃亡する道を選んだコイツと、刻一刻と逃れられない寿命が近づいている自分と。
日本号:自由に過ごせる時間は——そうないだろう。
日本号:「……なら、お前は今、どうしたい?」
日本号:僅かな時間でも自由に生きることをコイツが望んでいて、叶えられることならば、叶えてやりたい、と思う。
日本号:きっと、それは出来るのはもう限り少ないだろう。
へし切長谷部:「お前こそ、本当にらしくない」
へし切長谷部:普段ならば、喜んで酒を煽るはずなのだ。
へし切長谷部:それなのに、それをしないで困惑し、逆に俺を諌めようとする。
へし切長谷部:なんとなく、わかっていた。
へし切長谷部:大事な記憶ほど、こうしてなくなっていくものなのだと。
へし切長谷部:フラグメント、とは、実にもどかしいものだ。
へし切長谷部:「そうか…お前はもう」
へし切長谷部:酒が好きだったことを、忘れてしまったのか。
へし切長谷部:あの日の約束ももう、覚えてはいまい。
へし切長谷部:でも、それでもいい。
へし切長谷部:今は、それでも…俺が覚えていれば。それでいい。
へし切長谷部:「俺は今、こうしているだけでいい。お前にくつろぐ自由を与えてやる」
へし切長谷部:そういった顔は、普段なら決して見せないような優しい笑みだった。
へし切長谷部:〆
監督:少しオーバーさせてしまいました、すいません!
監督:カウントに入る前に
監督:ここで暫定政府からの通達が入ります


暫定政府:『へし切長谷部と日本号の逃亡を確認』
暫定政府:『ただちに、都市捜査官であるへし切長谷部を捕獲せよ』
暫定政府:『ただちに、フォージである日本号をバーンナウトせよ』


監督:これにより、陸奥守、三日月、鳴狐のそれぞれのペアは長谷部と日本号を捜索することとなります

ブーケ数:914

シーン2:陸奥守吉行&和泉守兼定


監督:陸奥守、和泉守ペア、準備をお願いします!
陸奥守吉行:「やることは決まりゆう。シーン表は振らん」
監督:曲調はどんなのがいい?
監督:シリアス?
陸奥守吉行:「『覚悟』を決める。それは、わしも、こいつも同じじゃ。のう、和泉?」
監督:ではこのへんで
和泉守兼定:「あぁ、そうだな相棒。オレたちは変わらない」
監督:ではいつでも開始してどうぞ!




陸奥守吉行:本丸に戻ってくると、うんざりするような新しく届いた書類の束の中に一つ、目立つものを見つけた。
陸奥守吉行:『緊急』との刻印をされた代物。
陸奥守吉行:嫌な予感がした。
陸奥守吉行:封を切って、中身を確認する。
陸奥守吉行:中に書いてあったのは、予想通りの内容だった。
 
陸奥守吉行:『へし切長谷部と日本号の逃亡を確認』
陸奥守吉行:『ただちに、都市捜査官であるへし切長谷部を捕獲せよ』
陸奥守吉行:『ただちに、フォージである日本号をバーンナウトせよ』
 
陸奥守吉行:その続きに、更に、詳細な事項が記されている。
陸奥守吉行:日本号のブライト化ステージ段階が記されている。
陸奥守吉行:そう遠くなく、ステージ3へと進行するだろうということも。
 
陸奥守吉行:「おまんも目を通してくれるがか」
陸奥守吉行:一通り目を通した後、和泉守に丸ごとそれを手渡した。
和泉守兼定:陸奥から手渡された書類に目を通す、驚きはなかったが表情が曇り険しくなるのを感じる。
和泉守兼定:’また’この手の任務をこなすことになるという事実にオレは奥歯を噛み締めた。
和泉守兼定:「あいつが逃げたのか…」そう言いながら陸奥を見た
陸奥守吉行:険しくなった表情から、恐らく奥歯を噛み締めているのだろうと推測して注意を促した。
陸奥守吉行:ただでさえ、失われていく存在なのだ。自らを傷つけるようなことは、して欲しくなかった。
陸奥守吉行:「これが届いたっちゅうことは、そういうことじゃな……。日本号の”寿命”が近づきゆう、可能性はなくはない、と思うちょったが……」
陸奥守吉行:長谷部が、あの男が、それを選択する、とは。
陸奥守吉行:一年、願いを共にしてきた相棒だ。自ら手に掛けるということは、非常に苦心するだろう、というのは同じ立場だから理解できる。
陸奥守吉行:けれどそれを果たさなければ、この世界自体が崩壊してしまう。
陸奥守吉行:主が最後の力で守ってくれた世界。ゆっくりと衰退していく、救いはない世界かもしれない。
陸奥守吉行:けれどそれでも、この世界を守りたかった。
陸奥守吉行:仲間が、自ら壊すような選択を、して欲しくなかった。
和泉守兼定:陸奥の言葉にはっとして軽く息を吐く、長谷部…真面目と主への愛が服着て歩いているようなあいつが世界を崩壊させるような選択をするなど思いたくはなかった。
和泉守兼定:そして同時に、フォージとしての自分の存在の事を考える。陸奥は…オレの相棒はその時が来たならオレを折ることが出来るのだろうか?
和泉守兼定:出来ることなら世界のために、躊躇いなく折ってほしい。そんな事を思いながら陸奥を見る。
和泉守兼定:「まあ、起きちまったことはしかたねぇさ。オレたちはやることをやるだけだ…だろ?」無意識な心配が小さな癖を招く…利き腕の袖を少し触った。
陸奥守吉行:「なぁに神妙な顔しちゅうがか。男前が勿体ないにゃあ」
陸奥守吉行:冗談めかして、頬を軽く摘まんだ。
陸奥守吉行:フォージがブライト化する。それは和泉守にとっても他人事ではないだろう。いずれ、自分にも訪れる未来なのだから。
陸奥守吉行:その時も、自分は『覚悟』を決めなければならない。彼と世界、どちらを選ぶのかを。
 
陸奥守吉行:しかしそれを考える前に——目の前に至急の案件が先だ。
陸奥守吉行:ぐ、と掌を固く握りしめる。それから——一呼吸置き、和泉守を真正面から見据える。
陸奥守吉行:世界を崩壊させる選択をするのであれば、それが同じ釜の飯を食った仲間であったとしても、選ばなければならない。
陸奥守吉行:「——これから、へし切り長谷部及び日本号の捕獲及び執行に向かう」
陸奥守吉行:そう口にしたのは、己の『覚悟』を固める為でもあった。
和泉守兼定:一度目をつむり、陸奥の言葉の意味を再度確かめる。
和泉守兼定:これは、世界を守るために必要な戦い。そしてそれが、オレたちの覚悟だった。
和泉守兼定:「あぁ、行こうぜ相棒。長谷部を…やつを止める」
陸奥守吉行:彼の言葉に、首を縦に振った。
陸奥守吉行:恐らくそう答えてくれるだろう——だからこそ、彼が相棒であることに安心し、信頼できるのだ。
陸奥守吉行:「ほいたら、三日月と鳴狐にも知らせにゃいかんにゃあ」
陸奥守吉行:執行への準備が始まる。
陸奥守吉行:せめて犠牲が少なくなるよう、事前に打てる手は全て打っておかなければ。
陸奥守吉行:後悔を、しないように。
陸奥守吉行:〆
監督:おつかれさまでした!!


ブーケ数:681個



シーン3:三日月宗近&骨喰藤四郎

監督:次の三日月・骨喰ペア準備をお願いします

骨喰藤四郎:「次か」
三日月宗近:「そうだな」
骨喰藤四郎:「シーンメイクは任せる」
監督:曲はどのようなものがいいでしょう
三日月宗近:「しっとり、で頼む」
三日月宗近:「シーン表は振らない」
骨喰藤四郎:「わかった」
監督:ではいつでもどうぞ!
三日月宗近:「それでは行くぞ」




三日月宗近:「長谷部たちが逃げたか…」
三日月宗近:骨喰の手当てがひと段落したあと、暫定政府からの通達を受け取り独りごちる
三日月宗近:もうこれで言い逃れはできない、自分たちは彼のパートナーを殺さなければならない
三日月宗近:たとえそれが長谷部の目の前で殺すことになろうとも、
三日月宗近:たとえそれが骨喰の大切なものをさらに奪うことになろうとも、
三日月宗近:ここで道を閉ざすわけにはいかないのだ
三日月宗近:もし殺すことができなければ世界が終わる、終わってしまう
三日月宗近:「だがきっと、それで世界が滅んだとしても主は構わないと言うのだろうなぁ」
三日月宗近:と、今の状況には似つかわしくない朗らかな声をあげる
三日月宗近:何故あるじがあの時うたを歌ったのか、それはあるじにしか分からない。
三日月宗近:だが自分は、主は俺達やこの世界に生きる人々に自らの行く末を“選択する”時間を与えたかったのではないかと思っている。
三日月宗近:「長谷部はこれを“自分の意思で選んだ”。きっとたくさん悩んだ上で決めたであろうその選択を、俺達の主は「間違いだ」と否定はしないはずだ」
三日月宗近:「…だがな、俺はまだまだこの世界を壊したくはない。未来を諦めたくはない」
三日月宗近:そう言って真剣な表情で骨喰に振り向き、告げる
三日月宗近:「この諦めが悪いしぶといジジイに、最期まで付き合ってくれるな?骨喰よ」
骨喰藤四郎:「………」
骨喰藤四郎:主は、どのような人だっただろうか。
骨喰藤四郎:俺にはよくわからない。
骨喰藤四郎:主が笑った顔しか、思い出せないからだ。
骨喰藤四郎:今のこの時間が、三日月のがよく言う猶予、であるものなのだとしたら
骨喰藤四郎:確かに、主は決して…俺達の選択を否定はしないのだろう。
骨喰藤四郎:「俺は……」
骨喰藤四郎:静かに口を開く。
骨喰藤四郎:未だ、忘れずに持っている押し花を、胸のポケットから取り出す。
骨喰藤四郎:スノーホワイトと呼ばれる白い、春を呼ぶ花。
骨喰藤四郎:「なにもなかった自分に彩りを与えてくれたのは三日月だから、何を奪われても構わない。」
骨喰藤四郎:俺にも、目的があるのだから。
骨喰藤四郎:三日月が、おとぎ話の高みへと手を伸ばすというのなら、俺はそのための武器となるのだから。
骨喰藤四郎:「だから、いつか望むラストブライトへ至る権利を勝ち取って欲しい。」
骨喰藤四郎:抑揚のない声で、そういった。
三日月宗近:「その花は…」
三日月宗近:すこし目を見開く
三日月宗近:その白い花はたしかに、かつて自分が遠征先の思い出話と共に土産として骨喰に贈ったものだった。
三日月宗近:大切に持っていてくれたのか…と、丁寧に押し花にしてあるそれに目を細める。
三日月宗近:こんな時だというのにいつもの調子を崩さない骨喰に、思わず笑ってしまう
三日月宗近:「ラストブライト…そうだな、俺はまたおぬしのフラグメントを削ることになるかもしれない」
三日月宗近:「でもきっと、あれはただの御伽話でしかないのであろうと俺は思っている」
三日月宗近:「だがな、もしあの夢物語が実現しなかったとしてもそれは無意味ではない」
三日月宗近:「実現しなかったら他の道を探す、“お伽話は幻想だった”という事実はお前が俺達に示してくれた一つの道となり、これからも繋がってゆくのだ」
三日月宗近:「お前たちフォージがつくってくれた道を、俺は絶やしたくない」
三日月宗近:そう言って骨喰の手を取る
骨喰藤四郎:「構わない、俺の記憶も感覚も…三日月のものだろう」
骨喰藤四郎:これまでのフォージと同様に、奪い尽くして、それで折ってくれればいいと思う。
骨喰藤四郎:唯一、大切にしている押し花の中でも、この色は眩しくて、手がとどかないものであるから好ましい。
骨喰藤四郎:春の訪れすらも、俺にとっては夢物語であるならば、冬の雪に埋めてほしいと思うくらいには。
骨喰藤四郎:あまり暖かくない手を取られながら、感情の少ない目を三日月に向ける。
骨喰藤四郎:「俺の作った道に続け…は、誰の言葉だったかな」
骨喰藤四郎:静かに目を閉じて笑う。
骨喰藤四郎:大事な兄弟の言葉すら、今はモヤがかかったようだ。
骨喰藤四郎:「それでも、俺が道に慣れるのなら、それでいい」
骨喰藤四郎:本当にそう思えるのだ、同じ願いを持つ三日月にであれば。
三日月宗近:その言葉はたしか骨喰の兄弟の…と思いつつも、
三日月宗近:「ほう、なんともかっこいい言葉だなぁ。俺が言ったことにしてくれないか?」
三日月宗近:といたずらに笑う。
三日月宗近:骨喰の手はひんやりとしていて気持ちいい、この手を離したくない、失うのは嫌だと思う気持ちは実のところある
三日月宗近:だが離さなければ、彼の決意に応えることはできない
三日月宗近:「たとえ道無き場所であろうとも、誰かが通れば土や草は踏み固められ道になる」
三日月宗近:「そこを通るのは俺ではないかもしれない…それでも俺は、誰かがその道を通り、道端に咲く花に目を向けてほしいと思う」
三日月宗近:骨喰の目をこちらも覗き込む
三日月宗近:迷いのない、澄んだ綺麗な瞳
三日月宗近:骨喰の寿命は日本号に次いで少ない、この本丸で次に失われるフォージは骨喰だ
三日月宗近:…俺はこの目を絶対に忘れないぞ
三日月宗近:「さて、長谷部はどこぞで迷子になっているのか…はやく迎えに行ってやらねばなるまいな」
三日月宗近:〆!


監督:おつかれさまでしたー!

ブーケ数:400


シーン4:鳴狐&小狐丸


監督:小狐丸ペア準備をお願いしますー
小狐丸:「承知しました」
小狐丸:「鳴狐は…あぁまたあんなところに」
小狐丸:「連れ戻してまいります」
小狐丸:(鳴狐!これ暴れるなゆくぞ!)
監督:鳴狐が大変なことに
小狐丸:「ブリンガー容疑者と相対して興奮しているようで…」
監督:なんという。
監督:曲調はどのようなものがいいですかねー
小狐丸:「そうですね…二人の世界という感じでゆきますので切ない感じでしょうか」
小狐丸:「今回はぎゃぐではござりませぬ」
小狐丸:「………恐らく」
監督:おっそうだな?
小狐丸:「含みがありますな監督殿??」
監督:ありませんよぉ!決して、第1章であれだけコメディしておいてーなんておもってませんよぉ!
鳴狐:「鳴狐はシリアルになると思っているぞ」じたばた
監督:しりある。
監督:すでになんか違うんだよなぁ!
監督:【静か・ピアノ閃乱カグラ40. 闇夜は乙女を花にする ~BGM ver.~】
小狐丸:「お、罠(稲荷寿司)にかかりましたな」
監督:ではこのへんで。
監督:さ、いつでもどうぞだ!
小狐丸:「準備はいいか?鳴狐」
小狐丸:「鳴狐?」
小狐丸:(鳴狐が稲荷寿司を食べ始めるのを見て「しまった」という顔をする)
鳴狐:「鳴狐は何時も通りだぞ」もぐもぐもぐもぐ
小狐丸:「いくぞ?大丈夫だな?」肩を掴んでゆする
監督:そろそろ始めましょうか!ふぁーいと!
小狐丸:「茶もちゃんと飲むのだぞ」
小狐丸:「それではゆきます」



小狐丸:——あの後、あんぱんをかじる我々の前から逃亡を図った容疑者に鳴狐をぶん投げて無事捕縛に成功した
小狐丸:これから先…彼が本当にブライト化したのかどうかはもう誰にも分からない
小狐丸:彼は「凍結牢」に入れられ、外に出てくことはもう一生ないであろう
小狐丸:絶対的な力を持つ、我々都市捜査官から逃げ出した時点で彼の道はもう閉ざされていたのだ
小狐丸:…冤罪かどうかなどは関係ない、この世界ではそれが“正しいこと”としてまかり通っている
小狐丸:逃げ出さなければ、まだ助かる道もあっただろうに…
小狐丸:「…まさか長谷部が逃げ出すとはのう」
小狐丸:容疑者を引き渡し、本丸でも離れにある自分たちの部屋に戻ってきたところで受け取った通知
小狐丸:驚く私と打って変わって冷静な鳴狐から発せられた言葉は「言うのを忘れていた」ときたものだ
小狐丸:いつもの調子に頭が痛くなりつつも、長谷部の気持ちもわからなくないと思った
小狐丸:「まぁ、おぬしはそういった心配はないがな」
小狐丸:と、今まで躊躇なくフォージを折ってきた自分のパートナーの頭を撫でる。
小狐丸:容疑者を捕縛して興奮しているのだろう…鳴狐の色白の肌は今は赤みを帯び、息が荒い。
鳴狐:鳴狐は思う、逃げそうになった容疑者に鳴狐を投げつけるキツネの行動力はある意味凄いと。
鳴狐:酷い取っ組み合いになったが鳴狐は簡単には逃さなかった。それが鳴狐の仕事だからだ。
鳴狐:鳴狐はまた、誰かの大切を奪う必要がある。それは悲しいことだ。苦しいことだ。鳴狐は知っている。
鳴狐:でも、何度も繰り返してきたことだ。鳴狐は慣れている。なんども、なんども、なんども、なんども、自分の大切でさえも鳴狐は奪ってきた。
鳴狐:きっと今回も変わらない、鳴狐は役目を果たす。キツネに撫でられるのは心地いい。何時か折ってしまわなければならないのに…この手はずるい。
小狐丸:先ほどのような荒々しさは成りを潜め、心地よさそうに自分の手にすり寄ってくる鳴狐
小狐丸:咄嗟の事で鳴狐を投げてしまった。詫びは入れたが…本人はすこし楽しかったようだ。
小狐丸:「お供殿、手荒なことをしてしまい申し訳ございませんでした。」
小狐丸:そう声を掛けるも、返答はない。
小狐丸:フォージとして再顕現する前の記憶はほとんど失っているが、お供のキツネがとてもお喋りだったことは覚えている。
小狐丸:自分もお供殿とまた話してみたかったが、今の様子を見るにそれは難しいかもしれない。
小狐丸:自分が居なくなったあと、いつか鳴狐の願いが叶いお供殿が喋る日がくるであろう。
小狐丸:なにせ、鳴狐が願う欲しいものは“かつてのお供の狐”のことなのだから。
鳴狐:キツネがキツネに話しかけている。キツネは覚えていないのだ、キツネは鳴狐の眼の前で折れた。折れたキツネを持ち帰ってきたのは他でもない鳴狐だ。
鳴狐:鳴狐はキツネが折れてから誓った、何時か鳴狐はキツネを取り戻すと。そして今、キツネは鳴狐のそばにいる。でも、違う。このキツネは何時かまた逝ってしまう。長く一緒にはいられないのだ。
鳴狐:「キツネ…もっと」でもせめて、今だけなら甘えてもいいだろう。
鳴狐:そのために、鳴狐は何人も何人も何人も仲間をフォージを折ってきた。何時かなくなるなら、今だけでも。
小狐丸:鳴狐は今までたくさんのフォージを折ってきたと聞いている
小狐丸:だから自分のことも躊躇なく折ってくれるのだろう、そう思っていたが…
小狐丸:最近ひとつ気になることができてしまった、それは他のブリンガーから言われた言葉
小狐丸:「鳴狐は、小狐丸が再顕現してから明らかに様子がおかしい」
小狐丸:「…どう見ても、今の鳴狐はフォージである君に依存している」…と
小狐丸:“依存”という言葉を聞いて、あぁなるほどたしかに、と何かがストンと胸に落ちたのを覚えている
小狐丸:それでは自分はどうするべきかと考えた
小狐丸:考えた結果…考えている時間が惜しいと思った
小狐丸:自分は鳴狐を支える為に生み出されたフォージ、すべてを鳴狐に捧げるべきだと思った
小狐丸:鳴狐が望む事、それをすべて叶えてやりたいと思う
小狐丸:鳴狐が甘えたいのなら存分に甘えればいい、かつてはぬしさまを癒していたこの毛艶でも何でも好きにすればいい
小狐丸:…実のところ、自分も鳴狐に依存されて心地いいのだ
鳴狐:鳴狐は思う、折れた刀からフォージは生まれる。なら、もう一度折った刀からももしかしたらフォージは生まれるのかもしれない。こんな事をいえばきっと仲間は狂っているというかもしれない。
鳴狐:それでも鳴狐は、失ったキツネが何時でもほしい。たとえ狂ってるとしても。何度でも何度でもキツネをフォージにしてみせる。
鳴狐: 
鳴狐: 
鳴狐:〆
監督:【待機曲】
監督:おつかれさまでした!

ブーケ数:620個


■幕間

シーン1:へし切長谷部&日本号

監督:では、ちょっと時間をすぎましたが
監督:幕間の1シーンだけ、やらせてください
監督:幕間は15分となります
監督:戦い前の最後のシーン、ロストブライト組以外は変身を行いますよー!
監督:と、いうわけで、長谷部、日本号準備をどうぞ
監督: 
へし切長谷部:「承知した」
日本号:「いつでも行けるぞ」



へし切長谷部:「日本号、歩けるか?」
へし切長谷部:ずっと同じ宿に居たのではいずれ見つかる。
へし切長谷部:日本号にはだんだんと、顔にまで倶利伽羅龍の痣が出来、耳の上に龍の角が現れた。
へし切長谷部:ステージが、進んでいる。
へし切長谷部:きっと、陸奥守達は指示を受け、血眼になりながら俺を探しているのだろう。
へし切長谷部:いずれ、この場所も特定されるのだろう。
 
へし切長谷部:同じ都市捜査官である俺だからこそ、捜査がどう行われるかなど手に取るようにわかる。
へし切長谷部:相棒の手を引いて人から隠れるように移動したそこは、ふと、懐かしさを覚えるような竹林だった。
日本号:緑の匂いがする。
日本号:森か、それとも草原か。いずれにせよ、緑に囲まれた場所に違いない。
日本号:そういった場所は少なくなりつつある。珍しいものだな、と思いながら、歩を進める。
日本号:「おう、歩けるぞ」
日本号:相変わらず視力は戻らない。嗅覚と聴覚で周囲を判断するしかない。
日本号:動けない、といった症状が起きていないのは幸いなところか。
へし切長谷部:「懐かしいな、主の指示でお前を得たのもこういう、竹のある場所だった」
へし切長谷部:あのときの己は、日本号を得て正直…苦い思いしかなかった。
へし切長谷部:日本号の藤の瞳、呑みとった象徴のようなその紋、香る匂いすら黒田を嫌でも思い出したからだ。
へし切長谷部:あの頃はただ、忘れようとしていたのだから、思い出させる存在に近寄ろうとは思えない。
へし切長谷部:遠ざけて、遠ざけていたはずで
へし切長谷部:折りたいとすら言われたはずで
へし切長谷部:それでも時間をかけて、思い出さないようにする自分を受け入れてくれた相棒を
へし切長谷部:悪いようには思えなくなった。
へし切長谷部:「日本号、俺はな」
へし切長谷部:その後の言葉は、ずっと、言い出せなかったことだが。
へし切長谷部:「俺は、大切なものを見送るのはもう沢山だ」
へし切長谷部:「だから、何があっても生きてほしい……お前はそれを否定するか?」
日本号:なるほど、この匂いは竹のものなのか。深く息を吸い込めば、その香りが辺り一帯を覆っていることに気づいた。
日本号:どうやら、ここは竹林の中らしい。
日本号:外をうろつくよりは、こういった場所の方が身を隠しやすい。
日本号:一体どこまで逃げ続けられるかは、わからないが。
日本号:「全く……、お前ってやつぁ、面倒なヤツだな」
日本号:黒田の家のことを遠ざけて、忘れようとした素振りすら見せて、けれどその心の奥底には長政さまと共にありたかったという思いをずっと抱いていた男。
日本号:不器用、とでも言えばいいのだろうか。
日本号:追い詰められてようやく本音をなんとか零せるようになる性質は、改善したほうがもっと生きやすくなるだろう。
 
日本号:しかし、ひとつ解せないことがある。
日本号:「……『お前を得た』とは、どういう意味だ?」
日本号:オレが顕現したのは、仮鍛刀としてからではなかったか。
へし切長谷部:「………っ」
へし切長谷部:あぁ、もう。
へし切長谷部:再会したその時は、今の本部でのものになってしまったのか。
へし切長谷部:それほどに、大切なものであったという事実に、言葉が詰まる。
へし切長谷部:「………貴様が思い出せない過去の記憶だ」
へし切長谷部:気にすることはない、と吐いて捨てた。
へし切長谷部:今は思い出に縋る場合でもない。
へし切長谷部:気配はこく、一刻と近くなってきている。
へし切長谷部:ならば、俺は今一度刀を取ろう。
日本号:まだオレたちが、ただの物であった頃、右府さまから賜ったという刀の名前を聞いた覚えはある。
日本号:それが、傍らに立つ男の物だ、ということは分かる。
日本号:視力を失い、それ以外にも恐らくあらゆるものを失って、それでも隣にいてくれる存在。
日本号:視力を失くした武器など役に立たない。捨て置けばいいものを。そうしない辺り、情の深さを感じる。
日本号:けれど——そのような相手だというのに、いくら記憶の糸を辿っても、その名前が出てこなかった。
日本号:「なぁ……お前は、誰だ?」
へし切長谷部:「………!」
へし切長谷部:日本号がそうつぶやいた瞬間だった。
へし切長谷部:俺の名前すら、出てこないことの衝撃すら超越するもの。
へし切長谷部:日本号の姿が、変わる。
へし切長谷部:変わっていく。
へし切長谷部:それは大きな…黒き……倶利伽羅龍
へし切長谷部:「ロスト…ブライト」
へし切長谷部:最初から分かっていた
へし切長谷部:お前を、殺せるはずなどない
へし切長谷部:そうして、こういう龍になることも…俺達が、黒田武士であればこそ
へし切長谷部:世界のために、貴様を殺せというのなら
へし切長谷部:滅ぶべきは、この世界の方なのだ
へし切長谷部:「主のうたを……止めに行こうか」
へし切長谷部:輝ける未来を、滅ぼしに 
へし切長谷部:〆

監督:はい
監督:今日はここまでです!
監督:最後にカウントします!

ブーケ数:307個
 
監督:そして
監督:ここで政府より通達が入ります

 

暫定政府:第136地区にてブライト、ステージ3を確認との報告有り。
暫定政府:各都市捜査官は至急現場に急行せよ
暫定政府:繰り返す―――


監督:これをもって、皆さんは幕間を考えておいてください!
監督:おつかれさまでした!
監督:次回は3/27 水曜日22時よりです
監督:よろしくおねがいしまーす!

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